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4jnrtth546のレビュー・評価・感想

御城プロジェクト
9

プレイすると歴史に詳しくなれる(かもしれない)タワーディフェンスゲーム「御城プロジェクト:RE〜CASTLE DEFENSE〜」

「御城プロジェクト:RE〜CASTLE DEFENSE〜」は、「艦隊これくしょん」などで有名なDMM.comが提供する日本の戦国時代を感じさせる世界観を持つタワーディフェンス型のブラウザゲーム。
タワーディフェンスとは、戦略シミュレーションゲームの派生とされるジャンルで、攻め込む敵に対して自軍ユニットを配置し、敵の侵攻を防ぐことを目的とするゲームです。

このゲームでは、「城娘」と呼ばれる実在の城をモチーフにした個性豊かなキャラクターが自軍ユニットとして登場します。ストーリの随所に、城娘に関係したマニアックな史実がちりばめられているので、プレイしているうちに歴史に詳しくなるかも知れません。

登場する城娘は400以上、全ての城娘に全身イラストがあり、声優さんがボイスをあてているなど、キャラクターが作り込まれているため、お気に入りの城娘を見つけて攻略を進めるという遊び方も可能です。
ゲームシステムの完成度も高いので、モチーフの擬人化という事に抵抗が無い歴史好きの方なら、一度プレイする価値はあると思います。

城娘の獲得は主にガチャで行いますが、ガチャ以外での城娘の入手方法が用意されている上に、ガチャ石の無料配布もそれなりに多いので、攻略を急がなければ少額課金でも十分に楽しめます。

黒子のバスケ / 黒バス / Kuroko's Basketball
10

”10周年”でも色褪せないキャラの魅力・主人公の魅力

アニメ『黒子のバスケ』は、今年10周年イヤーであり、多くのファンが祝福している。「黒バス」の根強い人気の理由は何だろう。登場キャラクター、ひいては、彼らの所属する高校それぞれが持つ個性的な魅力は、「黒バス」を語るうえで欠かせないと思う。主人公・黒子のかつての相棒、青峰属する「桐皇学園」バスケ部は、実力主義で、調和よりも個々の技術をいかに引き出すかを重視する。メンバーに深入りせず、掴みどころがないが、試合での冷静さ、計算高さ、確かな実力でチームを確実に統率する主将・今吉は、自由奔放な青峰も恐れる存在だ。海常は対照的に、チーム内での礼儀や上下の秩序を重んじる。率いるのは「正統派」バスケスタイルで、厳しいが面倒見がよい「古き良き」な熱血漢、笠松。キャラ及びチームひとつひとつが細かく作りこまれ、必ずひとつは「推し」の高校が見つかるというのが「黒バス」の魅力だと思う。
しかしなにより、試合中は「透明人間」に徹する主人公・黒子の人間的な魅力が、「黒バス」人気の根っこにあるのではなかろうか。彼は、バスケの試合において、勝利のみにこだわるやり方を嫌い、勝利より大切なことがあると信じている。しかし、その考えを無理に押し付けようとはしない。彼は、勝利を絶対視し、バスケを無感動に、作業のようにこなすようになったかつてのチームメイトたちを「変えたい」とも思っている。しかしそれは「自分の思い通りにしたい」とは似て非なるものだ。彼は「自分が強くなること」で相手を変えようとする。そしてなにより「自分を認めさせたい」こと以上に「笑顔でバスケをほしい」と願う。かつて自分があこがれた、自分がやりたい「楽しいバスケ」を体現していた相手に、笑顔でもう一度プレーしてほしい。「相手を変えるために自分が変わる」「相手のやり方も尊重する」その人間としての謙虚さ、思慮深さは、時代が変わろうとも、普遍的な、人としての魅力的な在り方なのではないかと思う。
単純に推しキャラ・推し高校をみつけてライトに楽しむもよし、黒子や彼を取り巻く人々の人間性から学ぶもよし。いろいろな楽しみ方ができ、10周年を迎えてなお、根強い人気を誇っていることに納得のいく作品だ。