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3hzack41のレビュー・評価・感想

ガリレオシリーズ
9

「沈黙のパレード」 原作好きも納得の映像化!

ドラマ「ガリレオ」シリーズの映画化第3弾である「沈黙のパレード」。
前作の「真夏の方程式」から9年経っているとは思えない福山雅治のガリレオは、ガリレオシリーズ好きを裏切らない映画となっていました!
今作の原作を読んだことのある方はお分かりかと思いますが、大きなロケを行う必要がある内容で、ここをきちんと描かないといけません。コロナ期間中での撮影であったにも関わらず、大掛かりなものとなっていました。

登場人物全員に動機もあればアリバイもあるという状況から、それをどう崩していくかが見どころの1つです。映画化されるガリレオシリーズは、一筋縄ではいかない展開が多いため、1つの謎が解けても解決までには至っていないという重層的な展開に目が離せなくなります。
もちろん、お決まりのセリフや柴咲コウが演じる刑事とのやりとりなど、軽妙なシーンもちりばめられています。過去の悲しい事件が引き金になっているため、胸が苦しくなる部分もありました。
あの天才・ガリレオは人の気持ちがわからないようでいて、救いや心象にやわらかなものを置いていくようなところがあります。原作好きの方も納得の映像化かと思います。必見です。

ちょっと思い出しただけ
8

キュンとした胸の痛みを追体験できるVR的映画

別れた恋人、疎遠になった友人。彼ら彼女らを思い出すとき、最初にどの場面が出てくるでしょうか。出会いよりも、別れのシーンを最初に思い出す方が多いのではないでしょうか。それだけ別れはその人にとって強い印象を残すのだと思います。この作品は、タクシー運転手の女性が、ふとしたきっかけで、恋人との別れから出会いまでの6年間を、時を遡って思い出していきます。観客はカップルの「ちょっと思い出しただけ」を追体験できるのです。そのため観客は、良くある出会い別れのラブストーリーを観るよりも自分ごとのように感情移入してしまいます。
この映画では、思い出として出てくるシーンは全て「7月26日」です。彼を吹っ切るための合コンも、ケンカ別れしたのも、イチャイチャしていたのも、付き合う前の微妙な時期の描写も、彼の誕生日も、彼との出会いも、7月26日。6年間を遡っていくにあたって、同じ日付に固定することで、二人の関係や環境の変化がわかりやすく提示されます。
この映画はクリープハイプというロックバンドの「ナイト・オン・ザ・プラネット」という曲に触発されてつくられました。またこの楽曲自体は同名のジム・ジャームッシュ監督の映画に影響を受けてつくられています。カルチャーのリスペクト数珠つなぎで新たな作品が出来上がったことには驚きを覚えます。これらを鑑賞前にチェックしておくと、よりいっそう作品を楽しめるでしょう。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

スラムダンクの魅力

スラムダンクは、地元でも札付きのヤンキーである主人公の桜木花道が、入学した神奈川県立湘北高校で偶然自分の超タイプの同級生の赤木晴子との出逢いをきっかけに、バスケ部に入部し、春子の兄でバスケ部の主将である赤木や高校No.1ルーキーの流川らとの切磋琢磨の日々を通じて、バスケ選手として、人間として成長していく過程を描いた、世界的にも有名なスポーツ漫画です。体がデカく、運動神経も抜群に良いものの、バスケ初心者のため、ドリブルやパス、シュートといった基本的なプレーがなかなかできないずに苦しみつつも、赤木らの厳しい指導を通して、徐々に試合で活躍していく姿は、ワクワクさせてくれます。また、赤木や流川の葛藤と成長、宮城(期待の選手だったが、三井らとのケンカによる大ケガで1年のブランク)と三井(神奈川県内中学MVP選手だったが、膝の大ケガをきっかけにグレてしまい、2年のブランク)の復帰と成長の過程も心が熱くなります。さらに、海南大附属高校や陵南高校、翔陽高校といった神奈川県内の強豪校との全国大会をかけた戦いも詳細に熱く描かれており、魅了されます。また、水戸洋平を中心した桜木軍団とバスケ部との関わりも面白くさせてくれる要素になっています。私は、中学・高校時代に読みましたが、当時水泳部に所属していて、成績がなかなか伸びない・練習が辛いなど色々と悩んでいたのですが、スラムダンクを読んで結構励まされた記憶があります。(特に海南大附属高校の陣が監督からセンター失格の烙印を押された後、シューターとして覚醒していくところが励みになりました)部活などで悩んでいる方にも、ぜひ読んでほしいと思うほど、おすすめの漫画です。