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2vririri77のレビュー・評価・感想

ねことじいちゃん
9

島の人たちと猫の暮らしに癒される

人気漫画が映画化されたもので、小さな島に暮らすじいちゃんと愛猫のタマ、島の住民たちの日常を描いた作品。島に一人の女性が引っ越してきてカフェを始めたことから住民たちの暮らしが少しずつ変化していく。
じいちゃんは「先生」と呼ばれていて住民たちから頼りにされている。妻を亡くしてからはタマと2人で暮らしている。何か始めたいと妻が遺したレシピに挑戦したり、皆でダンスパーティーを開く。
登場する住民たちはどこにでもいそうな人たちでとても身近に感じる。いつも口喧嘩になってしまう2人と、それをいつもなだめる役の女性。喧嘩ではかなりはっきりとした言葉を言い合うのに、いつの間にか仲直りしている。何気ない日常だけど心が温まるエピソードや切なさを感じる人間模様を見ることができる映画だと思う。
作品中にタマや島に住む猫たちの色んなシーンが流れて、それがとても可愛い。四季を感じさせるシーンもあって島の景色と猫を一緒に楽しむことができると思う。
また、タマの仕草が可愛い上に演技がとても上手い。作品のタイトルだけを見てあらすじを知らずに見たが、猫たちの映像が予想以上に多くて癒された。猫が好きな方には特におすすめの映画だと思う。

アルビノの木
7

ロケ地もきれいだし、もののけ姫のようだった。

シロシカ様という村人に崇拝されている獣がいるって、まんまもののけ姫やんと思いました。もののけ姫も好きな作品なので、その世界観にハマってしまいました。ロケ地もすごくきれいな場所で、一体どこなんだろうと気になりました。水、森、動物たち、やっぱりもののけ姫的です。森と人の共存というのは王道のテーマなんですね。人々が大切にしている風習というのは美しいものではあるし、崇拝といってもそんな害があるとも思えなかったけど、たしかにそのことで村が発展しないとかはあるのかもしれません。だから、それを駆除することに意味もあったのかもなと思います。ユクのセリフへ本心でしょう。それで何か変わるかなと私も思いました。ユクとナギが何をどう惹かれて恋に落ちたのか、よく分かりませんでしたが、結局ナギはそこまでユクを好きではなかったし、ユクもあの森の雰囲気にやられただけだったのかなって感じでした。何かが消えても、結局日常から抜け出すのは難しいし、口で何を言っててもそれは信用できないことだと思います。ユクにしてみれば、なんだよって感じなんだろうけど、私はそこまでびっくりのラストではなかったです。さいごの子鹿がとても雰囲気があって、余韻たっぷりのラストでした。

her/世界でひとつの彼女
8

いいことか悪いことかなんて、簡単にいえない。

私はホアキン・フェニックスが好きだなあと深く感じた映画です。彼の演じる不器用な男がたまりません。また、本作の彼は人の変わりに手紙を書く代筆屋をしているんだけど、その文章がすごくよくて、かっこいいってなりました。人工知能と付き合うというなんじゃそれって話なのですが、ちゃんと切なくて、ちゃんとラブストーリーでした。それがいいことなのか悪いことなのかなんて、簡単にわかることではないと思います。やっぱり実在しなきゃみたいなのは勝手な言い分な気もしました。2人で話せて、2人で旅行とかいけて、それならそれだけでいい気もしてきした。主人公の周りにはいい人がたくさんいて、そのことをすぐに否定するとかもなかったし、いい人生送ってきたんだなあって感じました。なんかバーチャルでしか生きられない人だから、そっちに行った感がなかったんですよね。それがよいと思います。彼と人工知能の関係性もですが、長年の友達との関係性もすごく気になる話で、最終的にどうなるのかなってドキドキしながら見れました。オチもすごくよかったと思います。また、人工知能サマンサの声が吹替え版だと林原めぐみさんで、そりゃあ、セクシーでかわいい声で、これは好きになるって思いました。