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2mkapukapuのレビュー・評価・感想

クロノ・トリガー / Chrono Trigger
9

夢のコラボが生み出した最高傑作

「スクエア・エニックス」として有名なゲーム会社ですが、昔はスクエアとエニックス、別々の会社でした。スクエアの代表作は『ファイナルファンタジー』、エニックスの代表作は『ドラゴンクエスト』。この2つのRPGは今でも「FF派」、「ドラクエ派」として話されることがありますが、その2つのゲームの制作スタッフがまさかのコラボをして生み出した作品が『クロノ・トリガー』というゲームになります。
「タイムリープ」を題材にしたアニメ、ゲームが多くありますが、その走りを作り出したのがこの作品ではないでしょうか。過去や未来にタイムスリップして色んな事件を解決していくというストーリーで、ジャンルはRPG。過去を変えることでその先の未来が変わるタイムパラドックスが起こったりと、1995年に発売された作品だということを感じさせない内容になっています。

バトルスタイルはターン制ではなく、いわゆる「FF方式」。
特筆するのは2点ありますが、まずは音楽。光田康典さんが描く憂いのある音楽がたまりません。おすすめは「風の情景」、「時の回廊」、「カエルのテーマ」です。
もう1点は、マルチエンディングシステム。現代では当たり前のマルチエンディングですが、実は『クロノ・トリガー』が1番先と言われています。タイムパラドックスによる未来の改変が、マルチエンディングを生み出したんでしょう。
全てのエンディングを見たくなる、やり込み要素満点の作品です。

マカロニえんぴつ / マカえん
9

若手バンドマン「マカえん」

コロナによる各種フェスやライブハウス等、活動の場が解禁されてきたバンドマンたち。なかでも一際光るものがあるのが「マカえん」ことマカロニえんぴつだ。
4人組のバンドであり、全員が音大出身という彼らは2020年にメジャーデビューした。メジャーデビュー以前からも精力的にツアーを行うなどしてきたことや、音大出身ならではの音楽的知識、実力もありメジャーデビュー後も人気が止まらない。

ボーカルの「はっとり」は奥田民生が好きすぎるあまり、奥田の所属バンドである「UNICORN」のアルバムタイトルの『服部』から、その名を頂戴している。
ちなみにマカロニえんぴつのツアー「マカロックツアー」で、対バン相手として「UNICORN」がゲスト出演するなど、交流がある。
ほかにもテレビ番組での共演や、FMラジオとJRとのプロジェクトにおいて、キャンペーンソングを奥田民生とはっとりが共同作曲した。

すでに30歳を超えた彼らの、溢れ出る「JAPAN ROCK」への想いは結成当時から揺るがない。
キャッチーでポップでありながらもどこか哀愁を含んだメロディーに、彼らの安定感ある演奏技術とはっとりのはっとりらしさ全開の歌声が乗ることで、最高の音楽となる。これからも彼らは、更なる進化を見せてくれることだろう。

天使にラブ・ソングをシリーズ / Sister Act series
8

映画『Sister Act』のあらすじと見どころ

1992年上映の『Sister Act』
アメリカ・リノにあるクラブ「ムーンライトラウンジ」で売れない歌手をするデロリス・ヴァン・カルティエ(ウーピー・ゴールドバーグ)は、愛人であるヴィンスの殺人現場を目撃してしまい、追われる立場となってしまいます。裁判までの2か月、修道院に身を潜めることとなったデロリスですが、それまでと真逆の生活に唯一事情を知っている院長ともぶつかる毎日。やがて院長から「あなたの仕事は一つだけに決めます。昼は歌い、夜は眠るのです」と、聖歌隊を任されることになりました。革新的で破天荒なデロリスは、聖歌隊に新しい風を吹かせていくのです。

約252億円の興行収入を記録した大ヒットハートフルコメディ。ウーピー・ゴールドバーグの代表作ともなりました。
聞くに堪えないひどい歌声だった聖歌隊が、デロリスによって天使の歌声に変わっていく様の虜になった方も多いのではないでしょうか。
『Sister Act』を直訳すると「修道女の演目」という意味になりますが、邦題では『天使にラブソングを』となっているのは粋だと思います。

修道院長を演じるハリーポッターシリーズでのマクゴナガル先生でお馴染みのマギー・スミスや、聖歌隊でのパワフルな歌声が特徴的なシスター・メアリー・パトリック演じるキャシー・ナジミー、キュートな笑顔が素敵なシスター・メアリー・ロバート演じるウエンディ・マッケンナなど、豪華キャストも見どころです。

シスター・メアリー・ロバートだけは歌手のアンドレア・ロビンソンが吹き替えをしていますが、残りのシスターは俳優陣が実際に歌っているのです。神に歌いかける天使の歌声と、ゴスペル風に歌い上げる讃美歌は、まさに圧巻です。

1時間40分と決して長くはない作品ですが、友情と愛情がギュッとつまった素敵な作品になっています。