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2cshu4220のレビュー・評価・感想

革命児サパタ
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メキシコの伝説的な革命児サパタの生涯を痛快に描き切った大作『革命児サパタ』

『革命児サパタ』は1952年米国公開の伝記映画で、監督はエリア・カザン、主演はマーロン・ブランドです。脚本を書いたのはジョン・スタインベック。1941年のE・ピンチョンの『不滅のサパタ』を参考にしています。出演者には、そのほかにジーン・ピータース、アカデミー助演男優賞を受賞したアンソニー・クインがいました。この映画はメキシコの革命家エミリアーノ・サパタの生涯を農民蜂起から権力奪取、そしてその死までを虚構で描いた作品です。作品に信憑性を持たせるためにカザンと製作者のダリル・F・ザナックは革命期に撮影された無数の写真を研究しました。それらは、ポリフィロ・ディアツの独裁期に一般大衆から奪い取られた土地を回復する運動をサパタが指揮した1909年から1919年までの革命期の写真です。カザンはとりわけアグスティン・カサソーラの写真コレクションに印象を受け、映画の中でその写真群の様式を再現しようと試みています。イタリア・ネオリアズモの巨匠ロベルト・ロセリーニの1946年の作品に影響を受けたことを認めています。
エミリアーノ・ザパタ(ブランド)は長期政権で腐敗したポルフィリオ・ディアツ大統領(フェイ・ローペ)に対して不平等について不満を述べる使節団に属していましたが、ディアツが彼らの懸念を無視したので、ザパタは兄弟のエウフェミオ(クイン)と叛乱のための挙兵をすることになります。メキシコ南部のザパタと北部のパンチョ・ヴィラ(アラン・リード)は改革者フランチェスコ・マデロ(ハロルド・ゴードン)の指導の元で連合を組むに至ります。