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14zuki

14zukiのレビュー・評価・感想

スプラトゥーン2 / Splatoon 2
10

オンラインバトルというスプラトゥーンの魅力について

オンラインで世界中のプレイヤーとバトルが出来るスプラトゥーン2。発売から時は経ちましたが、今でも初心者にもおすすめです。
このゲームはバトルに参加すると基本は見知らぬ8人でグループが自動的に作られ4対4で戦うゲームですが、8人のゲームレベルが近いものになるようになっている為、初心者がいきなりレベルの高いプレイヤーのいるグループに入れられることはほとんどないです。自分のレベルが上がるにつれて自動的に入れられるグループの他プレイヤーのレベルも高いものになってくるのも魅力的で、どんどん自分のプレイ力を高めることが出来ます。
バトルをすることでゲーム内のお金が貯まっていき、武器や服、装飾品などのアイテムを購入できます。武器には武器ごとに必殺技やサブ攻撃などがあり、買う前に試し撃ちが出来るので、試し撃ちを通して自分にあった武器を見つけ買うことが出来ます。服や靴、装飾品には、それぞれ足が速くなったり攻撃力が上がったり、やられても早く復活できたりといくつかの特性があります。これはアイテム購入時には特性は一つですが、バトルをすることで経験値を獲得し特性が二つ三つ、多くて四つと増えていきます。アイテムの購入金額が高いと獲得できる特性が四つ、安いと二つになっています。自分の好きなアイテムでコーデを楽しむのも良し、アイテムの特性を考えて組み合わせるのも良し。プレイヤーによって様々な楽しみ方があるのもこのゲームの魅力です。

おそ松さん / Mr. Osomatsu
8

色々な世代に愛されし赤塚不二夫が生んだ六つ子の大人の姿は爆笑!

赤塚不二夫氏の「おそ松くん」の六つ子が大人になった姿を描いた作品です。キャストには櫻井孝宏さん、中村悠一さん、神谷浩史さん、福山潤さん、小野大輔さん、入野自由さんがメインの6人を演じています。櫻井さん達が演じるキャラの、おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松の兄弟が大人になったのはいいのですが、20歳越えても親の脛をかじりまくって競馬にいったり釣り堀にいったり、しかも仕事もせずにだらだらとしているというだらしない生活を送っています。そんな6人に日常をオムニバス形式で繰り広げたり、おとぎ話や六つ子が女子になったらとかイケメンになったり、いきなり劇画タッチなストーリーが始まったりと、いったい何が始まるのか、どんな話が展開するのかが見所です。始まったばかりはやりすぎたいきすぎたパロディで一部のエピソードがお蔵入りになる事態になり、その代わりになるアニメが新たに作られたりと異論内美で面白いアニメ史に名前が刻んだのではないかと思いました。その反省を活かして2期と3期そして劇場版では表現を柔らかにしつつも下ネタなど相変わらずぶっこんできてきたり、時にはハートフルストーリーやシリアス展開が描かれて目が離せません。特に「イヤミは風の中」は「おそ松くん」の原作でも人気が高いエピソードはいつもはギャグばかりなのに、シリアスな雰囲気ばかりなのは珍しかったです。いつもはずる賢いイヤミがいい奴として輝く数少ないエピソードです。また、新しいシリーズが開始すると、キャラクターが盛り上がって人気者になるために奮闘したりしても失敗したり、偽物の六つ子が登場したりとはちゃめちゃさが始まるのも安心感があったりします。タレントの照英さんや三国志でメインキャラを勤めた松本保典さんがその当時演じていたキャラを演じたり、さらにはメインの6人のキャストとヒロインのトト子の遠藤綾さんが本人役で登場したりと遊び心があってバラエティに富んでいて面白いです。ストーリーもギャグの他にも大好きな猫との友情、同じ人を好きになった兄弟の苦悩、恋した女の子のために明るく振る舞ったり、ライバルアイドルがシングルマザーになって苦悩したりとそれぞれのドラマが描かれているので、ギャグとシリアスのバランスがとれているのも魅力です。ストーリーにちょっとしたパロディや小ネタもあり探してみたりと、おそ松さんは色んな楽しみ方があるので、面白いです。

海底47m / 47 Meters Down
7

海底47mって深すぎ!

私はサメ映画が好きで、よく見るのですが、本作は水深47mに置かれた姉妹がどうなるのかというシチュエーション・スリラーです。1つのシチュエーションに限って話を広げるのは大変だと思いますが、本作は成功していて、すごく怖いです。サメがいなくても、海の底って孤独だし、息はいつまでも続くわけないし、怖いです。なのに、サメウオッチングみたいな場所でそんな下まで降ろされるなんて、私なら恐怖で死んでしまいます。中の人らも、パニックに陥ってました。そりゃそうなるよねと共感しました。サメ映画ですが、どっちかっていうと酸素がなくなっていく演出の方が怖かったかもしれません。見ていて、息がつまる感じです。姉妹は1人の方がなんかチャラチャラしているのですが、その子が先に死にます。やはり、ホラー映画ではチャラチャラは死亡フラグなのでしょう。もう1人の子の結末については、なんと幻覚オチが使われていました。幻覚オチって安易、ずるいとおもわれるかもしれませんが、酸素不足になると頭がボーとするし、幻覚を見てもおかしくない状況ですから、今回はありだと思います。ただ、その後、助け出されたっぽい演出なんですよね。ここは、もう後味悪く、幻覚を見ている間に酸素がなくなって死亡というオチでよかったと思いました。

DAYS / デイズ
8

感動のサッカー漫画、主人公から勇気をもらえる!

週刊少年マガジンで2013年から連載している作品です。
主人公はどこにでもいるような、何もとりえのない少年つくし。サッカーはおろか運動さえ得意とは言えないつくしが、サッカーが上手な風間と出会い、成長していく姿を描いています。
いつも一生懸命で失敗してくじけそうになる度に、ギリギリで踏ん張って食らいつく主人公の姿に毎回感動させられてしまいます。どんな人間でも誰かの役に立てる、上手にできることよりも一生懸命に取り組むことが人の心を打つという大事なことを教えてくれる漫画です。仕事でもそうかもしれませんが、自分だけが初心者、チームの足を引っ張っているということは非常に辛いと共感できる人は少なくないかと思います。そのような時には、つくしの姿を思い出すと、自分もまだできることがあると勇気をもらえるはずです。
サッカー漫画のため、単語やルールなどの専門的な話題も出てきますが、主人公を含めたキャラが濃いため、サッカーの知識がない方でも面白く読むことができるのではないでしょうか。男女問わず、サッカー漫画を読んだことない人には、是非DAYSを最初の漫画として読んでもらいたいです。もちろん、サッカー経験者にとっては自分と重ねて見てしまうと思いますのでおすすめできます。

YUKI
10

唯一無二

唯一無二の存在のYUKI。彼女はバンドJUDY AND MARYのボーカルとしてデビューしました。最初は、歌い方がぶりっ子だとか、見た目が派手だった為か、なかなかみんなには受け入れられず鳴かず飛ばずの時代がありました。しかし、YUKIのブレない世界観に次第に共感していくファンが増えていきました。そして人気アニメの主題歌にも抜擢され、日本を代表するバンドにまで上り詰めました。しかし人気絶頂の最中にバンドは解散。YUKIはソロで活動する事になるのです。 ソロになったYUKIは、バンドの時の弾けるような元気なイメージから、少し大人の、でも可愛らしさは全く変わらない世界観へと変貌を遂げました。YUKIは誰とも似ていない唯一無二の存在になっていきました。精力的に活動を続け、日本の女性アーティストとしては初めて、バンドとソロの両方でドーム公演をしたアーティストとなりました。これはかなり凄い事だと思います。それから、YUKIについて凄いところとして、見た目の若さです。同世代のアーティストと比べてもびっくりするぐらい若くて可愛らしいです。ライブではクルクル回ったり、ステージの端から端まで走り回ったり、年齢を一切感じさせません。YUKIは妖精なのかも知れません。

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見
8

人物が個性的

主人公の病理医・岸京一郎を中心に、医学の問題を一緒に考えることができる漫画だと思います。毎回、次回の話が気になる興味深いストーリーになっていると思います。シリアスな場面と、コミカルな場面がバランス良く組み込まれており、飽きずに読み進めることができます。岸京一郎の性格もさることながら、登場する周囲の人物もとても個性的です。マスコット的役割もありそうな、まっすぐで一生懸命の駆け出し病理医の宮崎医師や、スーパー臨床検査技師の森井さん、そしてこの三人のやり取りなどが、物語にさらに明るさを加えていると思います。宮崎医師の存在は、医学のことに知識がない読者にも親近感を与えてくれると思います。森井さんはいつも完璧に仕事をこなすので、いつ読んでもスッキリと歯切れがいいです。そして主人公の岸京一郎は、性格こそ頑固一徹で社会性に欠ける点があるけれど、病理に対する真剣な姿勢と鋭い観察眼が、読んでいて面白いです。そしてなにより、「安心して医師としての判断を任せられる」と感じます。病院目線、医師目線、患者目線、さらには製薬会社目線でも読み進めることができる、興味深い漫画だと思います。
ちなみに単行本の途中に読める四コマ漫画もちょっとした楽しみや息抜きになって良いです。

デュラララ!! / Durarara!! / DRRR!!
8

ネットの黎明期の青春群像

ラノベから派生したアニメです。
ラノベにしても登場人物が多いので、アニメのとある場面や人物が何故唐突に出てきたのかが気になる人はラノベを先に読むのを推奨します。
スマホでなくガラケー、SNSでなくて匿名のチャットルームがネットの主流だった時代の物語です。
匿名のオンラインの文字だけで人と人が繋がり始めます。
人が社会的地位や年齢を超えた繋がりを持つことが一般人にはあり得なかった時が舞台です。
日常から踏み出せないものの、満足もしていない人がネットでとある少年が創った架空のネット集団に集い始めます。
舞台は池袋という現実で平凡な日常と非日常が当たり前のように交わる場所です。
ネット集団は池袋を中心に正体がわからないまま、肥大し続けて普通の世界に生きる高校生の少年と非日常に生きる得体の知れない変人・奇人を結びつけます。
さらに池袋には妖精や妖刀といった怪異が実態を持って登場します。
怪異を金儲けとして追求する巨大な大人の組織、それに抗う怪異、そして池袋で自分のエネルギーを持て余した少年の集団が起こす小さな事件がリンクして大きな物語になります。
アニメの絵柄はラノベの挿絵を忠実に動かしているので、挿絵が気に入った人は是非見てください。

DEVILMAN crybaby / デビルマン クライベイビー
10

デビルマン を既に知っている人にも知らない人にもオススメです!

あまりにも有名な原作のために、内容を全く知らない人は少ないでしょう。
これは数々の賞を受賞している世界的に有名なクリエイター、湯浅政明監督によるデビルマンのリメイクです。
湯浅政明監督と言えば、「ピンポン THE ANIMATION」「夜明けを告げるルーの歌」「四畳半神話体系」を監督されたイメージがある方も多いでしょう。
爽やかな青春もののイメージがある中、このDEVILMAN crybabyは湯浅政明監督らしさを残しつつ、ダークで少しグロテスク、そして切ない世界が描かれている少し異色の作品です。
湯浅政明監督作品をいくつか見たことのある人は驚くかもしれません。
しかし監督らしい不定形のイメージやマットでビビットな彩色や、またどこか童話を想起させるような抽象的なイメージの挿入により、作品の中に出てくるショッキングでグロテスクなシーンに生々しさはあまり感じません。
むしろそれらのシーンの対比により、物語の切なさや人物たちの心の美しさに目を見張るほど浮き彫りになってきます。
物語の中で、原作の漫画にはない独自の解釈がいくつかあります。古参ファンの中には、ちょっと受け入れられないと感じる方もいるかもしれませんが、私は現代化された自然な解釈だと感じました。
現代的解釈も取り入れつつ、映画内ではリミックスされた昔のアニメのデビルマンの歌が挿入歌としても流れ、原作を大事にしていることが分かります。
登場人物たちの突飛な設定や行動にどこか笑いを誘われながら見始めましたが、クライマックスには涙が止まりませんでした。
デビルマンに限らず湯浅政明監督作品を知らない人にも、おすすめしたいアニメです!