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0zseiryuurukiのレビュー・評価・感想

人間椅子
10

和とハードロックの融合

私がこのバンドを知ったのは三宅裕司の『いかすバンド天国』通称『イカ天』でした。この番組は毎週、素人のバンドを紹介して演奏して勝ち抜きしていく番組です。この番組で私のハートを射止めたのが人間椅子でした。
ネズミ男の衣装で演奏するベースボーカル、かなりテクニシャンなギターリスト、堅実なドラムのスリーピースバンドです。その見た目から色物だと思っていたらあらびっくり、ハードロックに和のテーストの超テクニカルバンドでした。
メンバーはギター和嶋慎治、ベース鈴木研一、ドラムはちょこちょこメンバーチェンジします。

このバンドの良さは演奏の能力の高さと、ありきたりではありますが歌詞です。演奏はレッド・ツェッペリンやディープ・パープルを思わせるようなハードロックな曲調、歌詞は日本の文豪たちの作品をモデルにしたような歌詞が特徴です。
私が好きな曲「人間失格」は太宰治の作品から作った曲です。小説とハードロックなバンドが好きならおすすめです。

結成から25年以上になりますが、2017年に発売された20thアルバム『異次元からの咆哮』がオリコンチャート18位にランクインしたりと、波に乗っている歴史あるバンドです。

いぬやしき / Inuyashiki
7

冴えない親父がヒーロー

その辺の、どこにでもいる、冴えない親父が最後に人類を守るスーパーヒーローに。
悪人として登場する少年も、最後には人の役に立とうとする物語です。
タイトルだけを見て「犬の屋敷?」と勘違いしてしまったのは自分だけでしょうか。
「いぬやしき」は主人公、犬屋敷壱郎の苗字でした。
この主人公、会社でも家庭でも誰にも相手にされない透明人間みたいなうえに、病まで患って落ち込んでいたところで事故に巻き込まれある意味、死んで生き返るのですが、この生き返って手に入れた身体が未知のテクノロジーの塊でありいろいろな事が出来てしまう。
例えば、不治の病を治してしまったり。それを全て世の為、人のために役立てようとするのですが、善があれば悪もあり。
同じように未知のテクノロジーの身体を手に入れた少年が、自分勝手に好き放題やらかすもんだからもう大変。
気に入らなければ躊躇なしに人を殺してしまうもんだから、ヒーローの登場ということで大バトルが始まります。
そして何とか勝ってやれやれのところに、今度は地球人類の危機がやってきます。
そんな最後は善と悪が手を組んで人類の危機を救おうとするのですが…。
とにかくヒーローが親父で悪が少年の、感動アクション物語です。

ゾディアック
7

フィンチャーらしい

ゾディアック事件はあまり知らなかったのですが、デヴィッド・フィンチャー監督が好きだし、ジェイクも好きなので見ました。
ジェイクは、ゾディアック事件にのめり込む漫画家の役ですが、花形記者になついたり、のちの妻とのデートもゾディアックのことで頭がいっぱいで、そんなとこが可愛いと思われてたり、なんか可愛らしい役でした。
ゾディアックの犯人は実際にも明らかにはなっていないのですが、一応の犯人候補はいて、その人はなんか不気味です。
別に静かだし、不気味というのはかわいそうだけど、雰囲気がやばいです。
証拠はないし、事件はいろんなとこで起きてたし、ほんとにゾディアックがしたのか、虚栄心で他の人がした犯罪も告白したのかわからないし、警察は大変だったろうなと思います。
記者も追いかけててボロボロだし、漫画家は諦められず家庭が崩壊するし、犯罪被害者だけでなく、関わった人の人生を狂わせた事件だったんだなと思いました。
監督さんもこの事件が起きた時、アメリカにいたし、私らよりもゾディアックというものに思い入れがあったのだと思います。
ゾディアックの手紙の演出とか、時間経過の演出とかおしゃれだし、こだわってて、フィンチャーらしい映画だと思いました。