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0nf_Captureのレビュー・評価・感想

GIANT KILLING / ジャイアント・キリング / ジャイキリ
10

新たな視点から見た、手に汗握るサッカー漫画。

スポーツを題材にした漫画のほとんどは選手に焦点を当てたものが多く、監督が主人公であるスポーツ漫画を読んだのはこの作品が初めてだった。
かつて選手として活躍した弱小プロサッカーチームに、海外での監督経験を経て戻ってきた主人公。
その帰還を待ちわびていたもの、大歓迎したもの、反対したもの、複雑な思いで見守るもの。
監督や選手のみならず、サポーターや経営陣それぞれの心理描写を描きながら物語は進んでいく。
この作品はジャンル分けするとすればスポーツ漫画という枠で一括りにされると思うけれど、他のスポーツ作品とはスポットの当て方が大きく異なっているように思う。
この作品はさながらスポーツを題材にしたヒューマンドラマではないだろうかと。
そう感じるのは、試合中に描かれる回想が多く、その回想が逐一魅力的だからだろうか。
サッカーというものは努力して勝利するという単純な構図ではなく、ボールを蹴る瞬間に過るその人その人の心理状態が交錯しながら進む非常に奥深いものだというように感じられる。
考えてみると1点決めれば勝利という状況で自分がゴール前でボールを持ったとしたら、絶対決められるという自信と外したらどうしようという不安が刹那に駆け巡ると思う。
その交錯した思いの中でどうするかは人それぞれ。
この作品はそのそれぞれを疎かにせず緻密に描写している。だからシュートシーンはドキドキするし、試合描写は白熱する。
サッカーをよく知らない人でもとても読みごたえを得られる、とてもワクワクするサッカー漫画だと思う。

しあわせの隠れ場所 / The Blind Side
8

出会いは人生を豊かにしてくれる

あまりアメフトには興味ないですが気にならず見れました。
リー・アン・テューイ(サンドラ・ブロック)は強くて真のある最高の女性。
父の顔も知らず、薬物依存症の母を持つマイケル・オアー(クィントン・アーロン)は最初すごく理不尽な環境にいてそれが可哀想だったけど、リー・アンと出会うことでどんどんしあわせになっていくのがわかった。

やはり実話が元になっているというところがポイント高い。
マイケルがアメフトと出会い、優しすぎる性格をリー・アンがうまく補って才能を開花させていく中でテューイ家族の輪の中にはいっていく。
リー・アンと夫のショーンがマイケルを養子にしようと話すシーンや、娘のリリーが図書室で友達から離れマイケルの隣に座って勉強し始めるシーンはグッときました。

素晴らしい経験をしたのだこのマイケル・オアーという人は。
薬物依存症の母との絆はあった。でも確かな家族の愛情を教えてくれたのはテューイ家族だと思う。そして才能を見出してくれた、それを育ててくれた。
すべてが実話ではないと思うけど現実にこんなことがあるという事実が奇跡だと思いました。

見終えたあと、涙はでなかったものの高揚感があり「よかったなぁ」って気持ちで終われる作品だと思います。
心温まる素敵なお話でした。