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0128kn0329p8のレビュー・評価・感想

SUPER BEAVER / スーパービーバー
10

心に刺さる歌詞

SUUPER BEAVERというバンドは2009年に一度メジャーデビューしていたけど、うまくいかずに2年くらいでインディーズに出戻りしています。しかし、2020年に再びメジャー再契約しました。一度上手く行かずに、腐れることなく、まっすぐ歌と向かい合って、人と向かいあってきていました。自己満足ではなく、聴いてくれる人たちのことをまっすぐに考え、言葉の一つ一つに思いがこもっているようなバンドです。そういう背景から出てくる歌詞は本当にまっすぐ頃に刺さるようなものが多いです。仕事で忙しいとき、何か勇気が欲しいとき、テンションをあげたい時などさまざまな場面で聴きたくなるバンドです。
ボーカルの渋谷龍太はライブでよく「あなたがいるからここに来た」「あなたを楽しませたいし、俺たちも楽しみたい」などの発言をします。この時「あなた達」ではなくて「あなた」と言っていることがとても印象的です。あくまで、大人数いるうちの一人ではなく、SUPER BEAVERは一人一人に向かって歌っているということがはっきりわかるからです。そうやって聞いている人のことを真剣に考えている歌詞は人を助ける力があります。
今色んなバンドが色んな曲を作って聞くことができる世の中ですが、このバンドほどまっすぐ心に刺さる歌詞を書いているバンドはないと思います

ジョーカー / Joker
8

何も失う事なの無い「無敵の人」

私はこの映画を万人受けるものだとは思いません。そして、中学生や高校生といった未成年の方々にも見て欲しい作品ではありません。感受性豊かな方なら一発で歪むほど歪なエネルギーに溢れている作品だと思います。
この映画の主人公というのJOKERというのはこの映画の主役のアーサーのもう一つの名前です。彼は名前のないピエロとしてつまらない日々を過ごしています。自身の抱える障碍と、病気がちな母親を抱え、慎ましく、決して幸せとは言い難い日々を過ごしています。時には同僚に馬鹿にされ、町の悪ガキには暴力を振るわれる。しかし、彼にも希望はあり、それを糧に日々を過ごしていました。
ある時、彼はひょんなことから拳銃を手に入れます。それが原因でピエロの仕事をクビになっています。そこからは雪だるま式。その拳銃で人を殺してしまいます。何故こんなことになっているのか?
しかし、希望はまだあります。そう彼の夢はコメディアンになること。そして、テレビの向こう側の憧れの存在と肩を並べ仕事をすること。はたまた隣人との甘いラブロマンス。世界は希望に満ち溢れています。
まあ、そんなのは甘い妄想なんですけどね。
いずれ現実に引き戻された彼は全てをぶち壊します。彼を取り巻く環境も、彼を嘲笑した奴らも、全て。
そんな彼に賛同した人々は彼を祭り上げ、JOKERという人物が生まれました。
場面が変わり、白い部屋。精神病院の一室でしょう。彼は対峙しているソーシャルワーカーの女性にこういいます。「面白いジョークを思いついた」
さて、JOKERが思いついたジョークとは?今までのお話が全てジョーク?それとも宿敵に関する話?
私が今まで書いた600字程度の文に意味はありません。何故ならこの話はどこを掛け間違えたボタンのようなちぐはぐな話だからで。主人公は妄想癖に取りつかれ、現実と妄想の境に居ます。そのくせ最後には面白いジョークを思いついたと宣いこれまで語った話を煙に巻こうとしています。どこを取れば現実なのかなんて境はJOKERにすらわかっていないのかも…。
だからこそ、どう解釈をするのか、この映画を見てどう感じるのかは視聴者に委ねられているのかもしれません。
ただ、のめりこみ過ぎない事、共感しない事をお勧めします。どのみち、胸糞の悪いお話であることには変わりありませんから(笑)

蟲師 / Mushishi
10

映画を見ているよう

物語は淡々と進み、血の湧くような盛り上がりはありません。
ですがいつの間にかのめりこみ、あっという間に一話が終わってしまいます。

主人公は蟲師という生業で、旅を続けているギンコ。
彼が出会う様々な人と、蟲による出来事を丁寧に描いた作品です。

基本的にギンコはクールなキャラクターですが、自ら困っている人々の話を聞き、人々を救うために自ら壁に立ち向かう、なかなか熱い人物です。

蟲は人々に害をなし、これから人々を救うのが蟲師の仕事の一つであるので、蟲は葬るものであるという考えの蟲師がほとんどです。

ただ、ギンコは蟲と共存する道をさがしており、この優しさも彼の魅力です。

多くの人々がギンコに助けられ、生活を続けていきますが、ときどき、すこし尾を引く終わり方のお話もあります。

先述したように、蟲は害を成すことがあるもの。
ギンコの目指す共存も、簡単ではありません。

ハッピーエンドだけではない、ファンタジーでありながら現実から離れすぎない、これも蟲師の魅力だといえます。

基本的に一話完結の作品です。
一話一話にそこに住む人々の境遇と、想いや希望が詰まっており、一つの映画を見たような満足感に満たされます。

エンディングが流れるたびにほっと溜息が出るような、のめりこんでしまう魅力を持った作品です。