バトル・ロワイアル(映画)

バトル・ロワイアル(映画)

『バトル・ロワイアル』は高見広春原作の小説を映画化作品で、アジア某国で施行の「BR法」により選ばれた中学生達のサバイバルゲームを描き、2000年に劇場公開。監督は映画『仁義なき戦い』シリーズ等の巨匠・深作欣二監督。また、藤原竜也や柴咲コウといった俳優が作品を彩り、演技を競う。この作品のキャスト・スタッフは「第24回日本アカデミー賞」「第43回ブルーリボン賞」等を受賞した。2001年には、『バトル・ロワイアル【特別篇】』が、2010年には3D映画版『バトル・ロワイアル3D』が劇場公開された。

バトル・ロワイアル(映画)のレビュー・評価・感想

レビューを書く
バトル・ロワイアル(映画)
6

奇抜な発想で賛否両論

藤原竜也さん主演の映画。
山本太郎さんも高校生役で出ていましたが少し大人びすぎていたような気がします。ですが、そこが良かったのかもしれません。北野たけしさんも担当の先生役で出演なさっていましたが、あの話の仕方、飄々とモノを申す所はとても恐ろしい感じがいたしました。
映画の全体を通して所々でセリフが画面の字幕として表示されるのですが、いまひとつ意味が分かりませんでした。特に女子級友同士が殺し合い、 生き残った最後の1人が自殺して「この意味わかる?」との投げ掛けの言葉。まあ考えても答えは出ないので、考えることに意味があるのかと解釈しました。
このBR法、殺し合いという制度をこのクラスに施行したのには、きっと素行が悪くてどうしようもなかったから選ばれたのだと思います。しかしこの不良とも言えるクラスの面々にも、それぞれの不幸な過去があり、精神的に荒れてしまってあの不良学生たちがいる。
一方でクラスを受け持つ担当の北野先生も実は子供たちに対してどのように接したらいいのかがわからない一面を持っているようです。
この映画では仲間を殺しちゃうという形で関係を表現されていましたが、リアル世界でも言葉の暴力でお互いを攻撃し合うことは日常茶飯時です。
命を奪うという奇抜な表現での映画でしたが、なんとも感慨深いものがありました。

バトル・ロワイアル(映画)
7

前代未聞!中学生同士の殺し合い

中学生のクラスメイト達が、最後の一人になるまで殺し合うという衝撃的なストーリーです。
公開当時、映画館はバトルロワイヤルを見たい人達が押しかけて一大ブームとなり、ネットでは「バトロワパロ」と呼ばれる二次創作が流行り、当時、国会で「こんな映画をやっていいのか!」と議論されるほどになった作品はこちら以外ないのではないでしょうか。
バスで修学旅行へ出かける白岩学園3年B組の生徒たち。
急に意識を失い、気が付くと爆弾付きの首輪を付けられ、見知らぬ離島へ連れ去られています。
なんだなんだと狼狽える子供たちに淡々と放たれる担任・キタノの名セリフ「今日はみなさんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」は衝撃でした。
キタノの言う通りに最後の一人になるまで殺し合うのか、仲のいい者同士で脱出を企てるのか、絶望して自ら死を選ぶのか。3年B組のそれぞれの生徒の葛藤が描かれます。
親友を見せしめに殺されながら、大切な人を守るために諦めない主人公・七原秋也を演じるのは、現在俳優の第一線で活躍されている藤原竜也さんです。
さらに、女優の柴咲コウさんや、政治家へと転身した山本太郎さんも出演されている、今では不可能では?と思うほどの豪華キャストです。
アクション映画らしく、派手な銃撃シーンや爆発のシーンもたくさんあり、見ていて飽きることがありません。
キャストの人数も多いですが、それぞれにきちんと個性があるので、2週もすれば全員の顔と名前が一致するようになります。
中学生が殺し合うという空前絶後のこの作品、是非ご覧下さい。

バトル・ロワイアル(映画)
10

バトロワ映画の金字塔!これぞ日本映画!

邦画「神さまの言うとおり」(主演:福士蒼汰)や「悪の教典」(主演:伊藤英明)などの邦画のバトルロイヤルの原点にして頂点といえる「バトル・ロワイアル」。
殺戮ゲームの開始が早すぎるか遅いかだったり、説明なし、もしくは説明が長ったらしい映画があるが本映画は軽快な導入と説明のわかりやすさで飽きさせないとこにも注目してほしいです。
シリアルキラー俳優として知られる藤原竜也はもちろんのこと、柴咲コウ、ビートたけしといった2010年代も第一線で活躍する俳優たちが繰り広げるドラマに注目してしまう、一瞬も目が離せない映画です。
ビートたけしが本映画で本人の名前と同じ北野武役で出演しているので、フィクションと分かっていながらも妙にリアリティがあるように見えるのも本映画のおもしろい点です。
主演の藤原竜也は窮地に立たされる役が本映画公開の2001年から既に板に付いていたのかと感心させられました。
2010年代のバトロワジャンルの映画はCGを使いがちですが、本作はれっきとしたアクションシーンが満載で飽きないところがこれまた良いです。
ゲーム内容は無人島で最後の一人になるまでクラスメイトと殺し合いをするといった内容です。
ゲーム開始時に配られるそれぞれの武器が違う!
これが最初の人生のカードが平等じゃないことのメタファーなのかと納得したりしました。
山本太郎は裏があるのかと思いましたが本当にいいやつです...。
ちなみに続編の映画「バトル・ロワイアルII 鎮魂歌」もありますが、これについてはバトル・ロワイアル名物の首輪システムが早々に解決して外されたり、最初からクラスメイトに同じ装備が配られたり、ゲームの目的が違かったりとおすすめはしない作品なので、本映画「バトル・ロワイアル」まででとどめておくのが正解ですよ。