スティーヴ・ヴァイ

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スティーヴ・ヴァイ
10

音楽をギターという媒体で表現

彼の音楽は彼自身であるとギタリストは思う事でしょう。音楽家が感じる彼の音楽の素晴らしさは、ボーカリストと同じ様に、ギターによって彼のギターのサウンドというものを表現している。一度聞けば印象深いサウンド。常に新しい機材と彼自身のテクニックのブラッシュアップにより日々進化しているが、根幹に彼の音というものが存在する。それは個性であり、彼自身の音楽を表現するにあたって、必要不可欠なものである。フレーズ、曲の全体像、それらは彼の音楽というキャンバスに絵を描く様なもので、ギターというのは彼にとっての筆である。色使い、癖などはプレイスタイルにあたる。80年代よりHR/HMシーンにおいてボーカリストよりもギタリストの脚光を浴びた時代に奇抜かつ丁寧なプレイスタイルが当時のシーンにはかなり浮いて見えた。しかし彼が今もまだ多くのフォロワーやライブオファーが絶えず、音源をリリースされているという事はギター文化にかなりの影響を及ぼした事に他ならぬ証拠としてある。沢山の有名バンドを渡り歩き、自身のプロモーションを続けた後にメジャーリリースされた。そのアルバム『Passion&Warefare』に使用された7弦ギターはIbanez社よりリリースされた。これは当時の音楽の用途とは異なり、現在ではヘビーミュージックに使用され、彼の生み出した音楽からまた他のジャンルの音楽が生まれ、ギタリストとしての影響だけでなく、音楽カルチャーの一部へも影響を与えている。