ジャスティス・リーグ / Justice League

ジャスティス・リーグ / Justice League

『ジャスティス・リーグ』とは、2017年公開のアメリカ合衆国制作のヒーロー映画である。ワーナー・ブラザーズ、DCコミックスが展開するシェアワールド『DCエクステンデッド・ユニバース』の5作品目にあたる。コミックスの初登場は1960年であり、初めての映画化となる。
前作でスーパーマンが敵と相打ちしていなくなった地球。そこへ地球の環境を激変させ侵略しようとする敵が攻めてくる。スーパーマン亡き今、バットマンがヒーローチームを結成してそれに立ち向かう物語である。

ジャスティス・リーグ / Justice Leagueのレビュー・評価・感想

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ジャスティス・リーグ / Justice League
6

DCコミックスヒーローを少しでも知っていれば面白い

まず前提として、前作「バットマンvsスーパーマンジャスティスの誕生」の続編になりますので、そちらの方を観ていない方はのっけから置いていかれるかもしれません。前作において、スーパーマンが自分の命を犠牲にして敵を倒したこと(つまり今作はスーパーマンが死んでいるところからスタートする)、そしてそんなスーパーマンの姿を見て、バットマンの心が揺れ動いたこと、この二点を始まりとして今作は始まります。特に後者はとても重要で、タイトルであるジャスティスリーグを結成する決定的な理由になります。これまでのバットマンであれば、ヒーローを集めてチームを作ろうなどありえないことです。彼の悪人に恐怖を与えるという正義のやり方は、良しとしない人間も多くいたわけです。彼も周囲の考えは承知していて、その上で孤独のヒーローとして生きていく事を決めていました。しかし、前作を経てバットマンはスーパーマンから「信頼」を覚えます。今回の強敵、ステッペンウルフを倒すにはヒーロー達が力を集結する事が必要だとバットマンは考えたわけですね。特にこの「信頼」の部分については、アクアマンとバットマンの間にも見て取ることができます。最初に登場したアクアマンは協力する気などさらさら無いようで、チームへの誘いも断り、結果として物語のキーであるマザーキューブをステッペンウルフに奪われてしまいます。とても強大な力を持つ敵を目の前にし、ようやくアクアマンはバットマン達と力を合わせる事を約束するのです。そうして結集されたチームは力を合わせて、スーパーマンを復活させ、ジャスティスリーグが完成しました。この終盤にかけての仲間同士の結束、そして最後の願いをかけてスーパーマンを生き返らせるという流れが観ていて心を打たれるものがありました。ただあえてマイナス点をつけるとしたら、スーパーマンが強すぎる点でしょうか。チーム5人がかりでスーパーマンに勝つことはできず、最後も割とスーパーマンのワンマンで勝負がついている感が否めません。特にフラッシュは速さが取り柄なのに、スーパーマンと五分かそれ以下。

ジャスティス・リーグ / Justice League
9

バットマンとスーパーマンと楽しい仲間たち

「マン・オブ・スティール」「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」の続きとなる話。
前作でドゥームスデイとの戦いで死んでしまったスーパーマン。
最後の最後で棺の上の砂がフワリと浮き上がり、「あれ?スーパーマン生きてるんじゃない?」と見ている人々に思わせた。
完全に続きがあると判る終わり方だったが、期待通りに今作が上映された。
スーパーマンの死を悔やんで、新しい仲間を集めるブルースだったが、奇しくもそのために集めた情報で、スーパーマンを復活させる方法を考えつく。
前回の終わり方から想像するに、スーパーマンの復活はまず間違いなかった。
しかし、その状況が、想像とは違っていたのが衝撃的だった。
パターンその1・棺の中で目覚めたスーパーマンが、自分の力で墓の底から這い出る。
パターンその2・スーパーマンの復活を信じたブルースが、彼を棺から掘り出し、グラスハウスで太陽の光を浴びさせ、復活させる。
この2つが一番有力だと思っていた人々が少なくないことを私は知っている(あくまでネット上での噂であるが)。
かくゆう私もパターンその2を推していた一人である。
さて、実際はどうだったのか?
それは皆さんの目で確かめてほしい。
また、この二人の友情をもう少し深めるエピソードがあった方が良かったのではないかと、ひそやかに思っている。
そして、新しい仲間たちとの和気あいあいとした雰囲気も味わいたい。
次回作もあるはずなので、それに期待したい。

ジャスティス・リーグ / Justice League
7

前作から一転、お祭り要素と爽快感に溢れた作品

2017年11月公開されたSFヒーローアクション映画です。
元々はスーパーマンやバットマン等を中心としたアメコミヒーロー達を集結させたアメリカンコミックスが原作で(作者やシリーズを変えながら50年も続いている)、待望の実写映画化と言えます。
本編は映画「スーパーマンVSバットマン」のその後から始まり、スーパーマン亡き今、地球に迫る恐ろしい敵に対し、バットマンとワンダーウーマンが各地にいる超人達を集めようと奮闘する姿が描かれます。
前作が最終的にスーパーマンの死という結末になり、全体的に重苦しい作風だったのから一転、本作は実にヒーロー映画らしい、お祭り要素と爽快感に溢れた内容になっています、この辺りはややオタクなティーンエイジャーのフラッシュや、豪放磊落なアクアマンと明るめのキャラクターが仲間に加わった印象もあると思います。
一方で、ドラマ的な葛藤が薄まってしまったという批判もあり、その辺りは賛否がわかれていると思われます(とはいえ、超人達の中では図らずも最も力が及ばない立場になってしまったバットマン・ブルース・ウェインのそれでもチームを引っ張ろうとする責任感や、今まで孤独に戦ってきた身として初めて仲間がいる有難みを感じられているのは感動しましたが)。
予備知識は多少必要ですが、アベンジャーズのようにヒーローが大活躍する作品が好きな方にはおススメできる内容です。

ジャスティス・リーグ / Justice League
4

メンバーが弱い。

いきなりネタバレですが、スーパーマン最強なんですよね結局。ジャスティス・リーグと銘打って始まったシリーズ。私はバットマンを筆頭に、集まったヒーローそれぞれの力を結集して敵を倒すものだと思っていました。しかし、前作で死んだスーパーマンはいきなり復活してしまうし、バットマンや、初めに集まったメンバーはヒーローとしての強さがいまひとつ。結局大ボスのステッペンウルフに対抗できるのはスーパーマン一人でした。特にバットマンとワンダーウーマンの弱さに関しては凄くがっかりしました。それだけ期待値も大きかったのです。
いつかスーパーマンは復活するだろうとは思っていましたが、いきなり復活してしまったのには早すぎるという感覚は否めませんし、スーパーマンと互角に戦ったはずのバットマンのスーパー兵器も今作ではあまり強いという感じがしませんでした。結局マン・オブ・スティールの続編にバットマンやワンダーウーマンが出てきているだけというような感覚です。ジャスティスの誕生で、スーパーマンに対抗できていたはずのバットマンは今作にはいないです。それではせっかく仲間を集める意味もないじゃないかと思ってしまいました。スーパーマン一強ではなく、仲間も強くあってほしかったです。