機動新世紀ガンダムX / After War Gundam X

機動新世紀ガンダムX / After War Gundam X

『機動新世紀ガンダムX』とは、1996年から1997年にかけてテレビ朝日系列にて放映されたアニメ作品。舞台は大きな戦後の世界で、バルチャーと呼ばれる組織が活動する中、厳しい環境を精一杯生き抜く主人公、ガロード・ランを中心に進んでいく。彼の行動が周囲の大人たちを動かし、次第に世界を巡る情勢をも変えていくことになる。

機動新世紀ガンダムX / After War Gundam Xのレビュー・評価・感想

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機動新世紀ガンダムX / After War Gundam X
9

自分が最初に見たガンダムアニメ

この作品は昔ながらにロボットのデザインもよく、キャラクターひとりひとりの個性が際立っています。ストーリーとしても面白く、主人公とヒロインの子供らしさがある初々しい態度や、艦長の過去、トラウマについての物語がよく作られており、熱くなれます。何より自分が一番気に入っているのはロボットのデザインです。機体設定も素晴らしく、デメリットを抑えに抑えかなり強力な機体が存在し、その機体が動き出すシーンが一番の見どころだと思います。オープニングの歌も素晴らしく、前期と後期どちらも今でもずっと記憶に残っているので本当にいい曲です。

機動新世紀ガンダムX / After War Gundam X
10

文句無し

いわいるボーイミーツガールというイメージが強かったけれども、個人的にはそれぞれの登場人物たちの成長物として人間ドラマが思いの外しっかりしていたかなぁと思いましたね。個人的には主人公のガロードは言わずもがな、過去の重いバックボーンによるコクピット恐怖症を抱えていたジャミルが哀しい過去を乗り越えて再びかつての愛機であるガンダムXに乗り込んで闘うようになるのはなかなか胸熱物だったかなぁと。外観こそ良い年した大人ながらも結局のところ、吹っ切ることが出来ず苦しんでいた不完全さを持ち合わせていたこともあり、感情輸入も容易でしたが、その一方でフリーデンクルーの中でも良き相談役でもあったテクスでしたね。落ち着いた物腰で諭すさまは人気者そのもので、それも過去の苦い経験に裏打ちされたことが伺えましたが、そういう意味ではジャミルとの良いコントラストとなっていて魅力的に感じられました。それからなんといってもカトックでしょうか。まさに終盤にかけてのキーキャラクターといっても良いものがあり、ガロードを人間的に成長させた張本人でしたが、それだけにゲームとかの二次創作的な作品ではごっそりと省かれていたりするのが非常に残念。おそらく他のガンダム作品に比べてセールスポイントが弱く、地味に感じられてのがその要因なのかもしれません。だからこそアニメ本編にその魅力が全て詰まっているのでぜひ見るのをおすすめしたい至高の作品でした。評価は文句無しで「最高」とさせていただきます。