People In The Box / ピープルインザボックス / PITB

People In The Box / ピープルインザボックス / PITBのレビュー・評価・感想

レビューを書く
People In The Box / ピープルインザボックス / PITB
10

変拍子と転調の唯一無二な世界観、People In The Boxの魅力について

変拍子と転調を繰り返すことで独特な世界観を生み出している邦楽バンド "People In The Box"の魅力をお伝えします。
2003年に福岡県で結成され、2009年のミニアルバム「GhostApple」でメジャーデビューを果たした彼らは、ジャンル分け不可能な音楽スタイルで注目を浴び続けている3ピースバンドです。
Vo&Gt 波多野裕文が生み出す音は、変調(1泊多い少ない)、転調(キーの変更)を楽曲の中に自然と入れ込むことで独特な世界観を生み出しています。過去に2度メンバー交代を行っており、現メンバーのBa.福井建太、Dr.山口大吾が加入したときには楽曲の複雑さから「とりあえず御飯いこう」と練習を中断したほどです。
しかし、彼らの生み出す楽曲は、聴く人の "心の中の疲れ" や "深い闇" にそっと寄り添いながらも癒してくれるのです。
デビュー当初から音楽番組でパワープッシュが組まれるほど注目を集めていましたが、その人気は知る人ぞ知るバンドとしての地位を抜け出すことはありませんでした。
しかし、2012年にリリースされた4thMiniAlbum"CitizenSoul"以降の楽曲(ニムロッド、ダンスダンスダンス、気球 等)で加藤隆監督が手掛けたMVが、著名人や海外アーティストの目に留まることとなり大きく知名度を上げるきっかけとなります。
更には、2014年にリリースした4thシングル「聖者たち」は、アニメ「東京喰種」のEDテーマに起用され、音楽業界以外からも注目されるバンドとなりました。
不思議で掴みどころのない音楽に魅了される、その唯一無二な世界観にぜひ触れてみてはいかがでしょうか。