PERFECT BLUE

PERFECT BLUEのレビュー・評価・感想

レビューを書く
PERFECT BLUE
6

追い詰められるアイドル

監督である今敏さんらしい表現で、ストーカーに恐怖を抱くアイドルの姿が描かれている唯一無二のアニメ作品だと思いました。公開当時は1998年と、現代よりもまだネットが普及していない時代にも関わらず、いち早くネットによる恐怖についても描いた作品としてはある意味社会的な作品であると言えます。

主人公である霧越未麻は、チャムという3人のアイドルグループとして活躍していました。ですが、事務所からの意見によって未麻だけ女優の道へと進んで行く姿に切なさを感じました。アイドルとは違って、作品によっては際どい演技もしなくてはならない、大変な女優という仕事に進んだ未麻の精神が日に日に可笑しくなっていく様は少々恐怖を感じました。

作中に出てくる未麻のストーカーである内田のキャラが、本当に存在したかの様なストーカーらしい見た目で、この作品を観終った後の夢に出てきそうなくらいインパクトが強いです。未麻の周りで起きる謎の殺人事件に関しては、正直ストーカーの内田が犯人だとばかり思っていました。ですが実際、ネットを使って未麻に成りすましていたのも、殺人事件の犯人も未麻のマネージャーであるルミによるものだと知ったときは寒気がしました。