NEE(バンド)

NEE(バンド)のレビュー・評価・感想

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NEE(バンド)
8

人気急上昇の次世代ロックバンド!

NEEは2021年にデビューしたロックバンド。正統派ロックバンドと言うよりは少しミクスチャー感のあるサウンドであり、本人達も「エキゾチックロックバンド」を自称している。「不革命前夜」でSNSなどで話題になり、その後にリリースされた「第一次世界」はヒット。スピード感のある売れ方をしたなぁというイメージである。最近の流れからか4分以内で終わる短めの曲がほとんどで、それもNEEが人気を集める要因の1つなのかもしれない。
ギタリストである夕日さんの攻撃的なギターサウンドはNEEの音楽性に大きく貢献しており、近年の流行の流れに逆らうように、ギターソロやギターリフの存在感が大きい曲が多い。「最近の曲はギターソロがない」とか「イントロがない」とか言われがちだが、NEEに限ってはそんなことはなく、全力で主張してくる。しかしそこが逆に新鮮であり、Z世代のリスナーに刺さるのだろう。
ボーカルのくぅさんの甘く流れるような、でも確かに強さの存在する声質はNEEの音楽に欠かせない要素であり、ライブに行った時に、あぁこの人じゃないとNEEの曲は歌えないなぁと思わされた。
そしてその声に重なるベースのかほさんのコーラスはくぅさんの声をさらに引き立たせてくれる。
ドラムの大樹さんのリズムは影響を受けたと語っていた東京事変のように変態的であり、曲に「絡みついている感」がある。
この4人でないと聴けない「エキゾチックロックバンド」NEEのサウンドを是非聴いて見てほしい。