妖怪大戦争(2005年の映画)

妖怪大戦争(2005年の映画)のレビュー・評価・感想

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妖怪大戦争(2005年の映画)
10

気持ち入る、妖怪との友情映画

私が好きな映画「妖怪大戦争」は、神木隆之介が演じた主人公、平凡で怖がりのタダシが、親の離婚を機に引っ越した鳥取県にある神社の夏祭りで、麒麟獅子に噛まれてしまうところから始まります。
噛まれた結果、麒麟送子(きりんそうし)に選ばれてしまった者は、聖剣の使用が許され、「世界平和を守る正義の味方になれる」と言い伝えられていました。
臆病なタダシが山の洞窟に聖剣を取りに行く途中で、恐怖心から引き返すとき、猫のような妖怪“スネコスリ”と出会いました。
傷を負っていた“スネコスリ”を連れて帰り、タダシは手当をしました。ほかの人には見えず、“スネコスリ”が見えるタダシに、不思議なことが起きるようになった頃、世界に妖魔などが出没し始めました。
古代バビロニアの妖怪ダイモンは、人間に乗り移って力を強め、勢力を広げました。妖怪ダイモンを倒すため、タダシと共に日本の妖怪たちが立ち上がりました。

この映画が面白いのは、タダシと共に日本の妖怪たちが戦う、妖怪ダイモンとの戦いです。名前とフォルムが面白い妖怪たちが多く出てくるうえ、妖怪役に揃った有名な名だたる役者たちも必見で見所です。
臆病者のタダシが、悪い妖怪に立ち向かう姿や、仲間になった日本の妖怪たちの絆が強くなる点も、とても心打たれました。
ハラハラドキドキする場面に展開が気になり、物語に入り込んでしまう映画でした。勇気をもらい、改めて仲間と団結する大切さをこの映画で実感しました。