スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース / Spider-Man: Across the Spider-Verse

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース / Spider-Man: Across the Spider-Verseのレビュー・評価・感想

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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース / Spider-Man: Across the Spider-Verse
8

2023年上半期ベストアニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」について

「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」はソニーピクチャーズアニメーションが制作したアニメーション映画です。
本作品はスパイダーバースシリーズの2作品目にあたるもので、1作品目である「スパイダーバース」の続編になっています。
ストーリーとしましては前作、スパイダーバースにて偶然スパイダーマンとなった主人公であるマイルスは、他の次元つまりマルチバースから来た5人の様々なスパイダーマンと共に無事世界の危機を救い、しばらくスパイダーマンとして活躍しているところからスタートします。
スパイダーマンとして活動していたある日、ヴィランである「スポット」が原因で、かつて一緒に戦った他の次元のスパイダーウーマンであるグエンと再会します。
そしてグエンからスポットが他の次元にも悪影響を及ぼすことと、マイルスの復讐としてマイルスの世界を滅ぼそうとしていることを聞かされます。
マイルスは自分の愛するものを守るためにもスポットの追跡を開始します。
マイルスのマルチバースを股にかけた戦いが始まりを告げた…というものになっています。

本作品の魅力はなんといってもアニメーションでしかできない映像表現にあると思います。他の次元を違うアニメーション技法で表現するというのは前作からやっていたことですが、今回は様々なマルチバースを渡り歩くということもあり、背景美術にいたるまでアニメーションのレベルが段違いにスケールアップしています。
そんな見ごたえのある作品「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」ですが、あくまでもこの作品は前編の作品であり、後編の作品は「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」ですので、その点には注意が必要です。
ただ圧巻アニメーション技法、濃密なストーリーが楽しめる作品になっていますので、とてもおすすめできる作品です。