鳩の撃退法

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鳩の撃退法
7

一度見ただけではわからない、好奇心をくすぐる映画「鳩の撃退法」

直木賞受賞作家・津田伸一(演:藤原竜也)が、行きつけのコーヒーショップで幸地秀吉(演:風間俊介)と出会い、「今度会ったらピーターパンの本を貸そう」と約束をして別れる。
しかし、その夜を境に幸地秀吉は家族と共に失踪。それから一か月後、津田の元に3000万円を超える大金が転がりこむ。
計3003万円のうち、3枚を財布にいれた津田伸一は、まず1万円を使うが、そのお金は偽札であることが判明する。警察・裏組織から狙われることになった津田伸一はなんとか裏組織側の人間にそのお金を返すことで、追跡から逃れることができた。
その後、バーにいた津田伸一のもとにある人物が訪ねてくる。訪ねた要件は「寄付していただいた3000万円について」。

津田伸一が受け取った、3003万円のうち、3000万円は本物のお金、3万円のみが偽札だった。
この大金を受け取った経緯を遡ると、3000万円は本屋の店主の妻が亡くなった時の保険金であることは想像にたやすかった。
では、この3万円は、どういった経緯で津田伸一のもとにやってきたのか。

終盤のこの伏線回収がたまらない。
1度目は伏線回収、2度目の視聴で全てが腑に落ちる。
好奇心の高い人にはおすすめ。役者も勢揃い、テンポよく楽しめる。