ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON / アーマード・コア6 ファイアーズオブルビコン / ACFR / ACVI / AC6

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON / アーマード・コア6 ファイアーズオブルビコン / ACFR / ACVI / AC6

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(アーマード・コアVI ファイアーズオブルビコン)とは、ロボットアクションゲームの金字塔として名高い『アーマード・コア』シリーズの通算25作目の作品。プレイヤーの心を容赦なくへし折る難易度の高さと迫力あるロボットアクションで話題となった。
大災害によって見捨てられた惑星ルビコンにて、新時代エネルギー「コーラル」の欠片が発見される。コーラルが生み出す利権を求めて多くの企業が抗争する中、独立傭兵の主人公も同じ地を目指す。

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON / アーマード・コア6 ファイアーズオブルビコン / ACFR / ACVI / AC6のレビュー・評価・感想

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ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON / アーマード・コア6 ファイアーズオブルビコン / ACFR / ACVI / AC6
10

アーマード・コアシリーズ10年ぶりの作品

『ダークソウル』など、「死にゲー」「ソウルライク」のジャンルにおいて有名なフロムソフトウェアの作品。
過去作の『アーマード・コア5』から約10年ぶりに発売された事もあってとても期待が高かったゲームです。今回も、その期待を大きく上回る最高の作品でした。ゲームの難易度で言えば難しい方なのですが、それも理不尽な難易度ではなくプレイヤーの工夫や慣れによって攻略が十分可能なものとなっています。所見では「絶対に勝てないだろ…」という敵も、何度も戦って勝利を収めると、不思議と2回目3回目は楽勝になっています。

見どころである機体についても、ごつ過ぎず、スタイリッシュ過ぎず、いい塩梅のメカニック感がたまりません。ペイントやデカール作成も相変わらずの幅の広さと深さになっています。武器の種類も豊富であり、自分だけのかっこいい機体を作るもよし、なにかのオマージュなどネタ機体を作るもよしと、遊び方も人それぞれです。

ストーリも流石のフロムクオリティで、キャラクターの立ち絵が一切無いにも関わらず、終盤にはそれぞれのキャラクターに感情移入してしまいました。キャラクターもそれぞれが個性がしっかり立っているにも関わらず、ストーリーや主要キャラに大きく干渉しすぎない点も非常によかったです。

歴代のアーマード・コアをプレイした人も、初めてアーマード・コアやフロムの作品に触れるという方にとってもおすすめのゲームです。

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9

シリーズ最高傑作!?すべてのストレスから解放されたアーマード・コア6

今作は、実に10年ぶりのシリーズ作品として登場しました。
自分の好きなように構成を変えられる機体で難解なミッションに挑む、根強いファンの多いメカアクションゲームです。
その難易度のために上級者向けであった過去作と比べ、今作は難易度はそのままに、しかしより大衆向けな仕様が2つ加わることで、幅広いターゲット層が楽しめる作品になっています。
その仕様の一つ目が「チェックポイント」です。前作までは、ミッションの途中で倒されてしまった場合は一番最初から再始動となり、「また、ミッションの最初からやり直しか…」と、段々心折れそうになることもしばしば。ですが、今作ではチェックポイントという仕様が加わることで、ミッションの途中で倒されてしまっても、最後に到達したチェックポイントから再始動となるため、過去作と比べてかなりストレスフリーにプレイすることが可能になりました。
そして二つ目の仕様が「リペアキット」です。一つのミッションで3つまでしか持ち込めませんが、使用すると即座にHPを回復してくれる優れものです。
昔からこのシリーズをプレイしている人からすると、「このゲームの開発陣はこんなにも優しかったっけ…?」と少々疑った目で見てしまうです。
ミッション自体の難易度はかなり高いため、難解なミッションに挑む楽しさを味わうこともできる優れた作品です!

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8

10年の時を経て復活した伝説のロボゲー「アーマード・コア6」レビュー

当作品はフロムソフトウェアが開発を行っている人気ロボットアクションゲームシリーズの「アーマード・コア」の作品となっています。
前作の発売から10年の期間を経て、発売となりました。シリーズファンのみならず、同社のメガヒット作品「エルデンリング」などのファンにも注目され話題となっているゲームソフトです。

舞台となるのは遠い未来、辺境の惑星「ルビコン」。この惑星からは「コーラル」という資源が採取でき、食用や軍事利用など、利用価値が極めて高いため人類社会に発展をもたらしました。しかし、ある時の大災害「アイビスの火」を境にルビコンは人の住めるような惑星ではなくなり、コーラルもほとんど枯渇してしまいます。
ゲームプレイ時点のこの惑星には勢力拡大を狙う軍事企業や徹底的に管理下に収めようとする「惑星封鎖機構」、それらに対抗する現地人を中心とした「ルビコン解放戦線」といった勢力がコーラルをめぐって争っており、主人公は雇い主「ハンドラー・ウォルター」の指揮のもとコーラルを求めて独立傭兵「レイヴン」として戦火に身を投じることとなります。

シリーズ特有の暗く冷たい世界観やキャラクターの顔が一切見えない(ボイスのみ)などの表現はそのままに、グラフィック・操作感は大幅に進化しています。また、ストーリーもクオリティが非常に高く、他陣営のキャラクターとの関係性や主人公の雇い主の過去などをめぐって時に王道の、また時にはアーマードコアらしい裏切り裏切られといった展開が待ち受けています。自身オリジナルの機体を自在にカスタマイズし戦場に赴く醍醐味もそのまま、勝てないボスには機体の装備を見直し、試行錯誤をこらしながら勝利を目指すというゲーム体験が大きな自由度と達成感につながります。

一つ注意点として、今作のボス戦は過去類を見ないほど高難易度であり、同社のソウルシリーズなどに代表されるいわゆる「死にゲー」要素が強くなっています。ボスを攻略した際の達成感はひとしおですが、特定の武器・装備では攻略が非常に困難、といった状況も多く、過去のアーマード・コアを通じて「自分だけのオリジナルメカですべてのストーリーを攻略する」といった楽しみ方をされていたファンや、高難易度のアクションが苦手な方はよく調べたうえでの購入をお勧めします。