ONE PIECE(2000年の映画) / One Piece (film) / One Piece: The Movie

ONE PIECE(2000年の映画) / One Piece (film) / One Piece: The Movie

『ONE PIECE(2000年の映画)』とは、海賊を題材にした少年漫画『ONE PIECE』(ワンピース)を原作とした劇場版アニメ。記念すべき『ONE PIECE』の劇場版アニメ第1作品目。「東映アニメフェア」の中の一作品として、2000年3月に公開された。興行収入は21.6億円を記録。
「黄金の大海賊」と呼ばれた伝説の大海賊ウーナンが残した莫大な黄金を巡り、主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味が、エルドラゴ一味と戦いを繰り広げる。

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8

「ONE PIECE」最初の映画!伝説の声優が集う贅沢なアニメ

2000年に公開の「ONE PIECE」は、シリーズ最初の映画である。仲間は10人揃っておらず、ルフィを含めると4人しかいない。ただ作品の贅沢さでいえば、大ヒット作「ONE PIECE FILM RED」といい勝負であろう。

映画を観て感じたのは、声優の豪華さ。物語のキーパーソンとなる岩蔵役を青野武が務めているのだ。青野武が演じた役を挙げればきりがないが、有名なのは「ちびまる子ちゃん」のお爺ちゃん役であろう。大御所中の大御所である。

岩蔵は、海上おでん屋の店主。海賊とは関係なく、チョイ役程度の出演だ。伝説の声優である青野武が務めるのは、本当の意味で「声優の無駄遣い」といえよう。

しかし、物語を進めていくと青野武が配役された理由がハッキリとわかる。

岩蔵の友人は、世界中の黄金を集めた大海賊ウーナンだ。ウーナン役には、野沢那智が務めている。アラン・ドロンやアル・パチーノといった、数多くの名優の吹き替えを担当した伝説の声優である。

野沢那智と対等に渡り合う役柄として青野武が配役されたのは、納得だ。ただ2人が同じ場面での共演シーンはゼロ。

胸が締め付けられるシーンもあったが、本当の宝物は黄金ではなく、冒険であるという後の「ONE PIECE」の展開を思い起こすことも描かれていた。