ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場

ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場のレビュー・評価・感想

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ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場
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平時の怠惰な米国海兵隊を実戦で鍛え上げる鬼軍曹の葛藤を描いた、クリント・イーストウッド製作・監督・主演の『ハートブレイクリッジ』

『ハートブレイクリッジ』は1986年公開の米国製戦争映画で、製作・監督・主演はクリント・イーストウッドです。映画の共演はマーシャ・メイソン、エヴェレット・マックギル、マリオ・ヴァン・ペーブル。米国での映画公開は1986年12月5日で、米国海兵隊を退役寸前だった海兵隊員が訓練不足の小隊を鍛え上げて、1983年の米国グレナダ侵攻時に指揮するというストーリーです。映画のタイトルにある「ハートブレイクリッジ」は、イーストウッド演じる主人公が海兵隊の職業軍人になる前に陸軍の若き兵卒として名誉勲章を手にした、朝鮮戦争の戦場(心の折れる山の嶺=ハートブレイクリッジ)に由来しています。
主人公トーマス・ハイウェイ一等軍曹には海兵隊からの満期除隊が近づいていました。彼は古巣の海兵隊部隊、海兵師団第2偵察大隊に復帰しようと画策します。ハイウェイが海兵隊基地に復帰できると、新しい指揮官のマルコム・パワーズ少佐はハイウェイを時代遅れの堅物とみなして、少佐の攻撃大隊に所属する偵察小隊の錬成にあたらせることにしました。偵察小隊を構成するのは、退役まで時間を潰すことにしか考えていない怠惰な隊員たちばかりだったのですが、ハイウェイは前任の軍曹とはうって変わって厳格な訓練を実施するに至ります。やがて士気を回復した海兵隊小隊に、米国のグレナダ侵攻に伴う作戦行動が下令されます。