ドレスコーズ / the dresscodes

異次元の想像力

ドレスコーズというバンドについてです。ボーカルの志磨遼平が固定メンバーであり、それ以外はアルバム、ライブごとに入れ替わるというだいぶ変わった編成をしているバンドです。経歴としては、2003年?2011年まで「毛皮のマリーズ」というバンドを組み、日本武道館での単独ライブを成功した上で解散してしまいました。しかし、ファンが寂しいと思ってた2012年、現在の名義である「ドレスコーズ」として活動再開をしました。初期は固定メンバーがいましたが、志磨以外全員脱退してしまいました。
彼の紡ぐ曲は、単なる恋の歌、時代の歌とはかけ離れた魅力を持っています。時には平凡な市民に、時には三文オペラのマックザナイフに、時には世界の終わりのパーティーの主催者になりアルバム、ライブなどで彼の今現在考えていることをこれでもかと伝えてきます。
例えば2017年発売のアルバム「平凡」ではまさしく「平凡」と「個性」その境目は何か、果たして「平凡」であること、みんなと同じ行動をしていることはいいことなのかなどを様々な角度から焦点を当てて一つのアルバムを成しています。それはまさに、研究者の一つの論文のような作品となっています。他にも、ひとりになったことに関して、社会主義、三文オペラなど広い視野をたくさん持っているアーティストですので、何か新しい考え方を取り入れたい人や、読書が好きな人に特にお勧めできるアーティストです。気になった方はぜひ、曲を聞いてみてくださいね。