長谷川白紙

長谷川白紙のレビュー・評価・感想

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長谷川白紙
8

ジャンル「長谷川白紙」

長谷川白紙というアーティストを知っているだろうか。
耳に残りやすく語呂が良いアーティスト名である為に、今回初めて名前を聞く人は頭の片隅にこの名前が残るのではないだろうか。
このアーティストの楽曲を聞いてしまえばほぼ100%この名前とサウンドが記憶に残るのだ。
ではなぜそう断言することができるのだろうか?それは、彼の奇想天外なアイデンティティと前衛的な姿勢から作り出される楽曲に度肝を抜かれるからである。
国立音楽大学でコンピューター音楽を勉強していた長谷川白紙だが、彼の音楽性は現代音楽に囚われず、ジャズ、テクノ、ポップなどを巧妙に取り入れ、さらには常人では考えることができない部分で変拍子やポリリズムを多く打ち込み、それを楽曲として成り立たせているのだ。
はっきり言って大衆受けはしないと言っていいだろう。しかし、この若き天才は、自らの世界観で多くの中毒者を出している。
実績としても顕著で、CDショップ大賞や各種記事で年間ベストアルバムにランクインした1stフルアルバム「エアにに」、ポーター・ロビンソン主催のオンラインフェス「Secret Sky.」(視聴者数400万人)へ出演、2023年7月に日本人で初めてLAを拠点とするBrainfeederとの契約が発表され、第一弾シングル「口の花火」をリリースし世界デビューを果たすなどしている。その他、花譜・崎山蒼志・KID FRESINO・東京スカパラダイスオーケストラとのコラボ楽曲も存在する。

最後に、私は音楽は大好きだが、楽器もできないし音楽そのものについても詳しくない。しかし長谷川白紙を聞くことで「自分はこんな音楽が好きである自分が好きだ」と自己を肯定することもできる。そのうちに中毒症状を起こして長谷川白紙なしでは生きることができない未来が待っている。
私は長谷川白紙というアーティストを高く評価する。

長谷川白紙
9

「令和の音楽界の異端児」長谷川白紙

日本が「平成」から新しい時代「令和」に変わる頃、音楽界には中村佳穂をはじめとして、諭吉佳作/menや崎山蒼志そして君島大空などのアーティストが新しい時代を牽引している中、とてつもなく繊細で大胆な世界観を構築しているものがいる。長谷川白紙だ。彼は音楽ファイル共有サイトsoundcloudで公開されているアルバム「アイフォーン・シックス・プラス」から大躍進を遂げており、彼自身が10代最後のアルバムと謳っている彼のデビューアルバム「草木萌動」を発売した当初から、数々の有名ライターやアーティストに一目置かれる存在となっている。特に彼の楽曲の特徴は誰でも聞いた瞬間にわかる。完成度が高い。JAZZとブレイクコアが混ざり合ったような楽曲を作っているのだが、変拍子に刻まれる「リズム」と美しく上品な「声」、独特な空間を演出する「響き」がお互い綺麗に混ざり上手く跳躍している。彼は歌詞においても特殊で、アルバム「エアにに」に収録されている「悪魔」のように、ギャル文字を異世界の文字であるかのように見せているなど。全体的な楽曲の完成度が高い現代の音楽界のジャパニーズカルチャーを見る上で、絶対的に注目すべきアーティストだ。私はこのアーティストを知らずに生きてきたことを非常に悔やんでいる。キー!!!