喰霊 / 喰霊-零-

喰霊 / 喰霊-零-のレビュー・評価・感想

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喰霊 / 喰霊-零-
10

1話を見て続きが気にならないわけがありませんよね?

この作品は2008年のアニメになります。原作『喰霊』は瀬川はじめ先生の漫画になります。
アニメ版は『喰霊』の前の話です。タイトルが気になった方や、豪華声優さんの美声を堪能したい方必見です。

1話目の主人公は観世トオル(かんぜとおる)になります。防衛省・超自然災害対策本部・特殊戦術隊・第四課(特戦四課)の1人です。自分の愛した恋人アオイのお墓参りに行ってました。
なぜ自分の恋人が亡くなったのか、理由は悪霊のせいでした。白い髪の男の子に赤い石を埋め込まれ、彼女は悪霊になってしまったのです。彼はその悪霊を憎み、青い蝶の羽を手がかりにして1人で調べていました。
そこにバイクで来た女の子春日ナツキ。この子も特戦四課のメンバーです。トオルの相棒になります。彼を心配してくれてる子です。そこに連絡が来て待機命令が下りますが、トオルは現場に向かいます。引き留めるナツキですが、トオルはそこに奴が居ると言いおいて行ってしまいます。

高速道路で火事になっていて消防隊員が消火を進めていましたが、そこに防衛省・超自然災害対策本部・特殊戦術隊・第一課が来ます。悪霊が車を壊しますが、一課が対処しました。
しかしさらにそこに大きな亀のような悪霊が現れて一課を襲います。絶体絶命となったその時、主人公達が登場。バイクに乗り銃で悪霊達を除霊します。そしてヘリで到着した特戦四課のメンバーが除霊しました。
トオルは現場に青い蝶の欠片を見つけます。そして別の場所で今までの倍以上の悪霊が出現します。大量の除霊する水が必要なため、首都圏外郭放水路に向かいます。
霊水を作り悪霊を首都圏外郭放水路に向かわせます。トオルが悪霊を討とうとした時青い蝶が通りますが、悪霊はトオルの霊銃と霊水によって浄化されました。

その後はご自身の目で見てください。そこに衝撃があります。

喰霊 / 喰霊-零-
7

好みは分かれる除霊ギャグマンガ?!

小さいころから霊感が強くそのせいでいろいろと苦労をしてきた男子高生と、代々継がれてきた霊獣を身体に宿して除霊することを生業とした女子高生のお話です。
この漫画で一番面白いなと感じたところは、本来バトル漫画などのシリアスな展開ではあまり起こることのないギャグマンガのような展開が起きることだと思いました。
本来、心霊現象なんてものは自分たちの身に起きたとき、恐怖することはあれどそれを笑いに変える余裕はないはずなので、普段から霊と向き合って生きている彼らにとっては慣れたものなのだなと感心してしまいました。
今まで自分の感情を封印して除霊することに自分の全てをかけてきたヒロインが、この物語の主人公に恋をしていることを自覚したシーンでは思わずドキッとしてしまいました。
彼らが戦っていたのはいわゆる悪霊で、人の世に憎しみがはびこってるこの世界では最終的に根絶やしにすることはできなかったけれど、どういう気持ちで戦うのかの心情描写が見ていて面白かったです。
また、彼らは政府のなかでも限られた人しか知らない機関に所属、国家機密など、少年の心をわしづかみにするようなかっこいい設定もこの作品の魅力だと思います。

喰霊 / 喰霊-零-
9

一話を見たら全話見ること間違いなし

一話を見たら衝撃を受ける作品です。内容としてはよくある悪霊や妖怪等を討伐するゴーストハント系のアニメですが、引き込ませる力がすごいです。まず、タイトルにさせていただいた件、ネタバレ含みますが一言で言うと主人公格が全員死にます(主人公格だと思っていたキャラ)。一瞬、視聴者からしたら「え?」てねこだましをくらったような感覚になります。そこからどんどん続きが気になり、最後まで見てしまうという監督のあおきえいの手腕に恐れ入ります。また、徹底されたロケハンで「ここ見たことあるなあ」という場所が沢山出てくるので親近感が湧くこととと思います。OPやEDにも趣向が凝っており、キャラクターの運命や気持ちの流れに沿って変化していくのは見ていて面白いです、ぜひ目を凝らして見てください。最後に作品自体はそんなに有名でもなく、万人受けするものではないと思います。ですが、ハマる人にはハマります。最後の結末は予定調和だったのですが、私は感動して泣いてしまいました。あるキャラの気高い生き様、そして愛に心を打たれます。とても悲しいストーリーで理不尽な世界でもがく様は、社会で働く人々の中には共感する方もいるのではないでしょうか。「愛するものを、愛を信じて殺せるか」、このキャッチコピー秀逸です。ぜひご視聴ください。