ゴジラ キング・オブ・モンスターズ / Godzilla: King of the Monsters

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ / Godzilla: King of the Monsters

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』とは、2019年のアメリカのSF怪獣映画である。監督はマイケル・ドハティ、主演はカイル・チャンドラー。2014年公開の『GODZILLA 』の続編である。
世界各地では、休眠状態であった怪獣達が次々目を覚ましていた。世界の破滅を防ぐ為、未確認生物特務機関モナークは怪獣ゴジラと手を組み、地球を破滅の道に導こうとしている怪獣たちに立ち向かうのであった。
作品の見所は怪獣を愛する人と、怪獣を憎む人の心の葛藤である。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ / Godzilla: King of the Monstersのレビュー・評価・感想

レビューを書く
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ / Godzilla: King of the Monsters
8

ハリウッド製ゴジラの3作目はキングギドラと死闘を演じる!

2014年に公開された『ゴジラ』の後を受けて、本作は「ゴジラ」シリーズの36作目にあたり、レジェンダリーの「モンスターバース」シリーズの第3作、ハリウッド製ゴジラの3作目です。出演はカイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリイ・ボビー・ブラウン、ブラッドリー・ウィットフォード、サリー・ホーキンス、チャールス・ダンス、トーマス・ミドルディッチ、アイシャ・ハインズ、オシェア・ジャクソンJr、渡辺謙、チャン・ツィイー。映画では、人間側がゴジラとモスラに依存してなければならなくなります。世界を破滅させるためにラドンや他の怪獣たちを覚醒させたキングギドラを倒すために、です。
続編(本作のこと)は『ゴジラ』の公開の週にはGoサインが出て、ギャレス・エドワーズが3部作の監督に復帰することが期待されたのですが、2016年の初夏にエドワーズはプロジェクトを離れ、その年の秋にドハティとシールズが脚本を書き直すために雇われました。2017年初頭にドハティが監督として発表され、ジョージア州アトランタで同年7月に撮影が開始され、9月に終わりました。映画はエクゼクティブプロデューサー坂野善光(『ゴジラ対ヘドラ』)と当初のゴジラのスーツアクター中島春雄に捧げられています。両名は2017年に永眠しました。
『ゴジラ: キングオブモンスター』の劇場公開は2019年の初春で、批評家からは特殊効果やアクション場面、映画としての美しさ、映画音楽に称賛が寄せられました。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ / Godzilla: King of the Monsters
8

ハリウッド版ゴジラ

ゴジラっていうと、「人間vsゴジラ」か「その他怪獣vsゴジラ」の二択に分かれると思っていて、今作では怪獣と戦うのがメインだったと思います。
ストーリー重視というより、ゴジラ、ギドラがスクリーンで暴れまくる姿を見せたいという作り手の意図があったと思いますし、ハリウッドの予算があって初めて実現できたのかな、という内容でした。
怪獣バトルのための映画という印象が強めです。
だからバトルシーンは観てるこっち側がソワソワするようなド迫力と緊張感があります。
人間が襲われるシーンは絶望感が強く表現されています。ただし、バトルが100点なだけに人間ドラマの完成度があまり高くなかったと思います。
主人公の母親が何がしたいかイマイチ伝わってこなかったことが最たる例です。
人によってはそういった面での満足度が低いかもしれません。しかし総合的にはとても楽しめると思います。
バトルシーンはもちろん大ボリュームですが、注目してほしいのはBGMです。
ゴジラのBGMにはアレンジで合いの手、ギドラのBGMには念仏アレンジ。
この念仏アレンジはとても良かったです。
このアレンジの効果でギドラと言う存在に神々しさ、禁忌っぽさを付与していました。
映画館での上映はとっくに終わっていますが、是非ブルーレイで楽しんでほしい一作です。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ / Godzilla: King of the Monsters
9

GODZILLA in ハリウッド

小学生の頃に初めて「ゴジラ」に触れました。観たのはファイナルウォーズ。
ファイナルウォーズはシリーズの怪獣が勢揃いする作品で当時は話についていけなかったけど、演出と怪獣に興味を惹かれて観ていた記憶があります。
ゴジラっていうと、「人間vsゴジラ」か「その他怪獣vsゴジラ」の二択に分かれると思っています。
今作では怪獣と戦うのがメインだったと勝手に思ってます。
ストーリー重視というより、ゴジラ、ギドラ(2枚目)がスクリーンで暴れまくる姿を見せたいっていう作り手の意図があったと思うし、ハリウッドの予算があって初めて実現できたのかなって内容でした。
怪獣バトルのための映画って印象が強め。だからバトルシーンは観てるこっちがソワソワするようなド迫力と緊張感。
人間が襲われるシーンは絶望感強め。
ただし、バトルが100点なだけに人間ドラマの完成度があまり高くなかったと思います。
母親は何がしたいかイマイチ伝わってこなかったし。
鑑賞中、BGMに力を入れてるな、と感じました。
ゴジラのBGMにはアレンジで合いの手、ギドラのBGMには念仏アレンジ。
この念仏アレンジはとても良かったです。
このアレンジの効果でギドラに神々しさ、禁忌っぽさが生まれたんじゃないかな、と思います。
映画館での上映はとっくに終わってますけど、レンタルでもいいので観てほしい作品です。次回作もあるようです。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ / Godzilla: King of the Monsters
7

怪獣のプロレスショー

怪獣のプロレスショーと思えば最高です。できれば、大きな画面での鑑賞をお奨めします。
特に音楽などは古いゴジラ系の映画を見てきた人には、ガツンと来ます。ところどころに、シン・ゴジラやエヴァンゲリオンを彷彿させるシーンやカットもまじえて、日本人には世界に入り込みやすいです。逆に外国人は細かいネタはわかったのでしょうか疑問です。
監督は、かなりのゴジラオタクだということもよくわかります。
ただ、人間ドラマや俳優陣は愚作中の愚作で、渡辺謙などは早く死んでくれと思ったほどです。まぁ、わりと早く死んだので良かったですが。モンスターバースシリーズなので前作やシリーズ作からの引用も多いですが、予習なくても大丈夫です。たいして、ストーリーには関係ありません。
怪獣たちに思い入れがある人も、ひいきの怪獣がちょっとという場合もあります。あくまで怪獣たちのCGや撮影効果を見たほうがいいです。
ゴジラ、モスラ以外はかなりかわいそうな役回りです。モスラも設定が中国にいますから、昔のモスラとは違います。昔と違って、かなり蛾のイメージが強いです。ゴジラもちょっとメタボの下半身デブですし、顔も凶悪はいいのですがゴジラのイメージを損なう可能性があります。
あくまで、アトラクションとして楽しんで下さい。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ / Godzilla: King of the Monsters
6

ゴジラ好きの試金石になるかも?

レビューサイトでは賛否両論がある作品である。
ざっくり言うと、ゴジラを観に来た人にとっては満足する内容ではあったが、映画を観に来た人にとってはいささか楽しめる内容ではなかったように感じた。
今までのゴジラないし大怪獣物映画を見てきた方にとってはしっかりと怪獣プロレスをしてくれており、文字通り画面の中を大暴れしてくれていた。
しかし、ストーリーの内容の薄さや怪獣物の他にヒューマンドラマを絡めたりなどイマイチ乗り切れない部分が多々あった。
前作や過去作品の楽曲が使われたりセリフが登場したりなどオマージュが見られたが、内容が内容だけにバカにしているように感じてしまった。
なんと言うか制作費だけが上がり、前作に見られたゴジラ愛が薄まってしまった印象を受けた。
しかし、どうだろうか。
翼が生えたり、アニメになったり、蒲田に現れたり...
昨今、仕事を選ばないゴジラであるが、今回はキングギドラとモスラと共演し爆音で大対決をしてくれている。
子供の頃から彼を見ていた僕の心は震えたし、美しい終わり際でないところも不器用な彼らしさが出ており、感涙してしまう。
これまでの彼の人生を見てきたゴジラ好きにとってはこれからの彼の仕事での活躍を応援するためにも、見るべきである作品であることは確かだ。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ / Godzilla: King of the Monsters
9

あの怪獣がハリウッドのクオリティでよみがえる

ゴジラの歴史の中で、最初にハリウッドでの作品化されたものは私たち日本人が知っているゴジラの姿とはだいぶ違っていました。今回はオリジナルのゴジラにしっかりよせてくれました。一安心したのがはじめの感想です。
そして物語が進む中で昔ゴジラと大決戦を繰り広げてきたモスラ、ラドン、キングギドラもハリウッド映画らしい大迫力で登場!モスラに関してはだいぶ神々しく演出してくれていました。ラドンとキングギドラについては、あのかっこいい容姿をそのままに描かれています。特にゴジラも含め怪獣たちにかなり接近しているシーンも多く、顔のつくりや瞳や皮ふなどかなり細部まで映しています。
ストーリーについて、今回登場する主人公の女性エマは怪獣と心を通わせることのできるものを発明しました。それによって怪獣たちとの意思疎通をはかることのできるようになったのですが、これが事を大きくしてしまいます。それを巡って、さまざまな人との争いと愛する家族と地球も守るための闘いが始まります。その人間模様はラストに感動と悲しい結末となっています。
本作には日本を代表する俳優、渡辺謙も怪獣を研究する博士のひとりとして出演し、チャン・ツウィーも同じく博士役として出演しています。怪獣たちの戦いも非常におもしろいのですが、豪華な俳優陣にも注目です。