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あなたが共感できるのは、どの秘密ですか？
この漫画は、「人には言えないヒミツ」を持った4人の主人公が織りなすというストーリーです。マーガレットコミックスから発刊されていますが、この作品には男の子が主人公のお話もあります。女の子目線の作品だけではないので、男性の方でも楽しんで読める作品だと思います。特におすすめなのが、4番目の物語「ぼくのひみつ」。父親が売れないお笑い芸人である、主人公の笑（えみ）くんは、自分の父の職業を隠して学校生活を送ります。大阪ではまったく売れなかったので、父は東京へと進出し、笑と二人で暮らしています。笑くんはお父さんのことが大嫌い。恥ずかしさゆえに父に対して冷たい態度をとっていました。売れないお笑い芸人の息子、というレッテルから解放されたい、と常々思っていましたが、結局バレてしまい…。最後は涙する展開となっています。他の3作品にもそうなのですが、「秘密」を持っていることからの解放は「自分の置かれた状況に真摯に向き合い、正直になること」だと教えてくれます。恋人の秘密、友達の秘密、そして家族の秘密。どれも隠しながら生きるのってしんどいなあと主人公たちに共感できます。そのあたりを作者の中原先生はコメディタッチで描いているので、笑いながら読むことができます。