左手のための二重奏

左手のための二重奏のレビュー・評価・感想

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左手のための二重奏
10

失った者のために奮闘する若き演奏者たちの物語

この漫画は一人の天才ピアニスト少女と、一人の不良少年が出会い、その天才ピアニスト少女と不良少年が事故にあう、といった描写から物語がスタートします。
天才ピアニスト少女は事故死、不良少年は左手を失う大けがをするが、その天才ピアニスト少女の左手を移植し、最終的には失わずに済むことになります。
ですが、天才ピアニスト少女は世間から期待をされていた星だったこともあり、不良少年は犯罪者かのように罵倒を世間から浴びることになり、不良少年は自分が死なず、天才ピアニスト少女が死んだことにひどく悔やみ、生死に葛藤します。
しかし左手には少女の魂が宿っており、この少女の魂により不良少年は救われることになります。
そして少女の夢を叶えるため、少女の周りの人たちを少女を失った悲しみから救うため、少年はピアノに指を置きます。
ピアノを弾くことでまたさまざまな人たちからまた罵倒され、貶されるが、少女とともに歩み、ピアノを弾きます。
少年と少女はともに成長していき、周りの人たちを救っていくピアノを通じた物語です。
絵にも迫力があり、動いているかのような絵です。
ピアノを弾くということだけではなく、ピアノを通じて周りと戦っている、そんな感じを抱かせてくれる作品です。