リング0 バースデイ / Ring 0: Birthday

リング0 バースデイ / Ring 0: Birthday

『リング0 バースデイ』とは、2000年に公開された日本のホラー映画。『リング』『らせん』『リング2』に続くリングシリーズ完結編である。原作者・鈴木光司原作の短編集『バースデイ』に収録されている『レモンハート』の映画化。生前の貞子の悲恋と悲惨な最期を描く。昭和43年、母・志津子が亡くなってから東京の劇団に所属していた18歳の山村貞子、彼女の身に起きた悲劇の数々。激しい呪いの秘密の全てが明かされる。仲間由紀恵が後のおぞましい姿から想像もできない生前の可憐な貞子を好演。

リング0 バースデイ / Ring 0: Birthdayのレビュー・評価・感想

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リング0 バースデイ / Ring 0: Birthday
4

とってつけたような話。

仲間由紀恵さんは、初々しくていいです。でも、お話としてはとってつけた感じがあります。貞子の過去については、小説版でいろいろ描かれていますが、それもちょっといろいろ変わりすぎだなと思ったりします。映画だと、輪をかけていろいろと勝手な解釈しているなって感じです。そもそも、貞子が2人というのが、ひどいです。もう生前からバケモノのようです。貞子は、霊能力者の娘として生まれたために、何も悪くないのに殺されて、そのせいで恨みをもつ悪霊となったというほうが、いいと思います。なんか、貞子を殺した人を庇う必要はないのになと思います。理不尽な目にあったから、悪霊になる、これが定説です。あと、貞子を追い回す記者というのもよくわかりませんでした。もう少し、彼女が貞子を追うことになった経緯を描いてほしいなと思いました。たしかに婚約者が貞子の母のせいで死んだのかもしれないけど、そのとき子どもだった貞子を恨む理由にはならないと思いました。もともと、リングが売れたから作ったシリーズものだからあまり意味のない話なのかもしれないけれど、もう少し面白く作ってくれたらいいのに。仲間由紀恵さんのファンなら見てもいいけど、そうじゃないなら、見てもあんまり面白くないと思います。

リング0 バースデイ / Ring 0: Birthday
3

とってつけたような話。

なんだかよくわからない、とってつけたような話でした。
貞子の過去について描かれているのですが、貞子が2分裂しちゃったりしていて、はあ?って感じですし、彰子があそこまで貞子を恨む理由もよくわかりませんでした。
原作だと、貞子は殺されてしまったことによって悪霊化したという感じで、生きているときは普通の(力はあったとしても)少女だったような気がします。そして、そっちのほうが呪いの根拠としてすっきりしている気がします。
あと、そういう根本的なところは置いておくとしても、重盛を殺してしまって、その死体を置きっぱなしにして病院に行くなんておかしいし、とにかく遠山との恋のところがあまりうまくできていないなと感じました。
リングシリーズはおもしろいけど、本作は見なくてもいい一作だと思います。
本作で貞子を演じた仲間由紀恵さん。演技が大根ですごく気になります。
もともと、ちょっと棒気味なところのある人だなと思っていましたが、これはひどいです。
確かに綺麗だし、どことなく陰のある人だし、『トリック』の中で貞子の真似をしたり、貞子役が仲間由紀恵さんの代表みたいになっているのも事実で、貞子役が似合ってはいたと思います。
なので、もう少し、演技をがんばってほしかったなと思いました。

リング0 バースデイ / Ring 0: Birthday
5

怖くはない

良い貞子と悪い貞子がいたみたいな話だったと思います。どういうことかと思いました。小説版はそういう話ではなかったような気がします。やっぱ、ちょっとトンデモ設定だなと思います。他にも、井戸に落ちる前から井戸の夢を見ていたり、記者が銃を持っていたり、ちょっと変です。それに怖くはないです。貞子が辛い目に遭っており、可哀想だなとは思うのですが、怖いとかではないです。井戸に長い年月、閉じ込められたとか、集団リンチとかよく考えると怖いですけど、観客を怖がらせようとはしていない雰囲気でした。まあ、リングシリーズの中でも、貞子誕生秘話という異質な作品だから怖さは追求していないのかもしれませんね。貞子役の仲間由紀恵さんは綺麗でした。てか、あれだけ綺麗なら、もっといい人生を送れると思うけどねえとか思ってしまいました。もっと平凡な顔の女優でよかったような気がします。仲間由紀恵さんも普通っぽくない雰囲気はあるから、貞子役が似合ってはいるんですけどね。いかんせん、美人は得ですから、あんまり酷い目に遭うィはないかなと思います。田辺誠一さんも素敵でした。美男美女の悲恋物語として見てもいいかもしれません。