ぼくのなつやすみ / ぼくのなつやすみポータブル ムシムシ博士とてっぺん山の秘密!!

『ぼくのなつやすみ』とは、2000年6月22日にソニー・コンピュータエンタテイメントから発売されたPlayStation用ゲーム。略称は「ぼくなつ」
主人公は、母親が臨月を迎えたため、田舎の親戚の家に預けられた9歳の「ボク」 夏休みの1ヶ月間を、昆虫採集や魚釣りをしたり、田舎の人々との交流を描くアドベンチャーゲーム。
群馬県みなかみ町や山梨県道志村等にある「月夜野」という地名だけが実在する地域がモデルと言われており、ゲーム内の環境音は現場で収録されている。
他に「絵日記」、「洞窟探検」など、昭和50年ごろの子どもたちがしたであろう遊びや行事が取り入れられている。
フィールドや背景、ムービー等、自然が豊かな「田舎」をリアルに再現している。
本作は好評だったため、発売元からはシリーズ化され、2009年7月2日に『ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」』が発売された。
2006年6月29日にPSP版も発売されており、昆虫採集では虫の種類が64種から128種の2倍になり、登場人物も増えた。

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ぼくのなつやすみ / ぼくのなつやすみポータブル ムシムシ博士とてっぺん山の秘密!!
10

少年時代の夏休みを思い出しほっこり

昭和の子供時代を思い出させてくれる、どこか懐かしくて温かみのあるゲームです。
はじまりは“ぼく”が夏休み中に田舎のおばさんの家に預けられるところから始まります。花火や蛍、お盆など毎日の出来事や体験、発見した事を就寝前に絵日記につけ1日が終わります。
夏休み中は昆虫採集や地元のやんちゃ坊主達との虫相撲対決、凧揚げなど昔を思い出す遊びばかりで、昆虫採集においては家の戸棚に隠されている昆虫図鑑を見ながら希少価値のある昆虫を集めたり、虫相撲用の強い虫を集めたりとついつい夢中になってしまいます!虫がいる場所や時間帯、その日にしか集められない昆虫など細かく設定されているので、あなたもコンプリートを目指して頑張ってみては?!
ただ時間に追われる事などもないので、ゆっくりのんびりゲームを楽しむ事が出来ます。
また、家の前の小川を渡るとお地蔵さんが佇んでおり、通称占い地蔵と呼ばれており蹴っ飛ばしてその日の運勢を占います。大吉が出ると虫の採集率があがったりとやればやるほど小さな発見があって本当に奥が深いです。何よりゲーム中の音楽や虫の音色、風景などに終始癒されます。
釣りも仕掛け作りから行い、叔父さんなどに毛針の作り方を教えてもらったりしながら進めていきます。釣り場も何ヵ所かあり、その釣り場の主を釣りたくて、これまた夢中になってしまいます。
現代社会に疲れて癒されたい方は是非「ぼくのなつやすみ」をプレイしてみて下さい!

ぼくのなつやすみ / ぼくのなつやすみポータブル ムシムシ博士とてっぺん山の秘密!!
9

夏にやりたくなるゲーム

『ぼくのなつやすみ』は1975年の北関東のどこかの夏を舞台にした「なつやすみアドベンチャー」です。
プレイヤーは主人公の「ぼく」くん(小学生)を操作します。母親の出産に合わせて夏休みの間お父さんの妹のもとへ預けられたぼくが、自然あふれる田舎で居候先の家族や田舎のヤンチャな悪ガキたちと交流を深め合ったり、自由度の高いフィールドを走り回って昆虫採集や釣りをしたり、捕まえた虫を使って悪ガキたちと虫相撲をしたりします。遊び要素がとても豊富です。

そして、このゲームには時間経過というものが存在し、朝昼晩と遊び回った後は1日の経過を絵日記で記録します。この絵日記も、その日の行動次第で内容が変わるので「今日は何もなかった」とならないように行動してみるのも大事になってきます。時間経過システムにより、1日で話が進まないものや数日かけてストーリーを進めるための伏線も所々にあります。虫を捕まえるには虫網を探したり、釣りをするには釣竿、木を切り倒すには斧が必要なので、イベント発生から住民と会話をしたり探索をしないと必要な道具が手に入らなかったりします。攻略情報を知らないと結構苦労することもありますが、昔の田舎の夏を体験しつつ、ノスタルジックで少しセンチメンタルになる要素や忘れてしまった素直な気持ちを思い出させてくれる、心の成長があるゲームです。