モアナと伝説の海 / Moana

モアナと伝説の海 / Moana

『モアナと伝説の海』とは、ディズニー製作のスペクタクル・アドベンチャー映画。2016年公開。この映画は、全米興行収入ランキング3週連続1位、第89回アカデミー賞では主題歌賞、長編アニメーション賞にノミネートされた。モヌトゥイ島に住む16歳の少女モアナは海を愛し、サンゴ礁の向こうの世界にとても魅力を感じていた。ある日、近郊に魚が居なくなり、椰子の実等の果物も腐り始める。島の人々と世界を救う為に大海原へ旅に出るという物語を描いている。

モアナと伝説の海 / Moanaのレビュー・評価・感想

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モアナと伝説の海 / Moana
9

海の美しさに心躍る!心を解放する冒険物語

南の島モトゥヌイに暮らす少女モアナは海に選ばれ、伝説の英雄マウイと共に、海の女神テ・フィティの心を返す旅に出る。美しい映像、音楽、心温まるストーリーが魅力のディズニー映画『モアナと伝説の海』は、海と人々の心が繋がる冒険物語。

【海と共に生きる人々の姿】
本作は、海と共に生きるポリネシアの人々の文化や伝統が色濃く描かれている。海への敬意、自然との調和、そして家族の絆といったテーマが、美しい映像と音楽と共に表現されている。特に海を表現する映像は圧巻で、波の動きや水の透明感、そして海の生き物たちの姿は、まるで本物の海にいるような感覚を与えてくれる。

【心を解放する音楽】
本作の音楽はリン=マヌエル・ミランダが手掛けており、ディズニー映画らしい華やかさと、ポリネシアの伝統的な音楽が融合した心躍るようなサウンドが特徴だ。特にモアナが歌う「どこまでも ~How Far I'll Go~」は、夢に向かって突き進む勇気を与えてくれる、感動的な曲である。

【成長するモアナの姿】
主人公のモアナは、最初は自分の役割に迷い、不安を抱えている。しかし旅を通して様々な経験を積み、自信と勇気を持っていく。そんなモアナの成長は、多くの人の共感を呼ぶだろう。後半ではモアナがテ・フィティと対峙し、海の心を理解する。そして、海の心を取り戻すために、自らの命を犠牲にしようとする。しかしマウイの助けによって生き延び、テ・フィティと心を通わせ、世界に生命を与えるまでに成長する。

【まとめ】
『モアナと伝説の海』は美しい映像、音楽、心温まるストーリーが魅力のディズニー映画。海と心と繋がる冒険物語を通して、夢に向かって突き進む勇気と、自然との調和の大切さを教えてくれる作品である。

モアナと伝説の海 / Moana
5

子供の心にも伝わる何かがある、文化の漂うデイズニー映画

児童文学書を映画化されているような印象を受ける「モアナと伝説の海」。児童文学のにおいが漂う理由は、ポリネシア文化の継承をさせる島民の存在やヒロインである少女の存在にある。モアナはまだ少女であるが、心優しく幸せに暮らしていた。このおてんば娘故に島の内では好奇心がおさまらず、そのありあまっている好奇心を島から見える海の向こうまで広げて憧れている。
反してモアナの親はこの島にとどまるよう強くモアナを押さえ込むのだが…。そんなモアナに試練が襲いかかるが、ラストはついに役目を成し遂げてしまう。
モアナは一人で冒険に出るものの途中で話し相手と出会う。このモアナの救世主に見えた大男の存在と役目に対しては茶目っ気たっぷり。モアナは誰かの手柄を自分のものにしたのではなく、自分の血と勇気により島の向こうの海で大冒険を成し遂げる。そんな少女の大冒険に子供の心はどんなふうに反応するのだろうか?
大海を目指した少女のように、ワクワクしながら見ることができる映画。大人からも子供に見せる映画としてハズレがないと言われるデイズニー映画、教育的な意味でも楽しむことが出来、ダイナミックな映像美とミュージックが華を添えている。

モアナと伝説の海 / Moana
8

音楽と映像だけで癒されます。

まず、映像がとても綺麗です。

ストーリーの前にそこ?と思われそうですが、本当に綺麗なんです。
特にこの映画のメインともなる「海」の映像は見惚れてしまいます。

そして、この映画では海もキャラクターの一人のため、喋りはしませんが意思をもっていてキャッチーな動きをします。
モアナの事をいつも見守り、時に厳しく接する海の姿が愛らしく見えてくるのです。

また、ハワイが舞台のお話なのでフラも出て来たり、ハワイ好きの方は見てるだけで楽しいはず。

次に、音楽が素晴らしい!
大海原を船で冒険する情景が浮かび上がる力強い音楽。
自分の気持ちと周囲の期待で揺れる中で決断するモアナの心を描いた切なくも前向きな音楽。
自信を失ったときにエイに生まれ変わったおばあちゃんが優しく包み込んでくれる音楽。

どれを取っても気分が良くなる音楽ばかり。
サントラを聴くだけでその映像が目の前に広がり、何とも言えない高揚感と癒しに包まれます。

また、一人ひとりのキャラクター達も良いんですよね〜。
モアナは好奇心旺盛で突っ走ってしまう所があるけど、勇気と愛がある。
マウイは自分の力をひけらかして一見嫌な感じだけど、本当は寂しがりやで誰かに認めてほしいだけ。
モアナと一緒に冒険する羽目になったニワトリのヘイヘイはただのお馬鹿さん。
、、ではなくしっかりやる時はやってくれます。

あ、最後になりましたがストーリーについてももちろん文句なしですよ。

モアナと伝説の海 / Moana
6

恋愛要素なし

女性が主人公なので、ディズニープリンセス話かなと思いきや、マウイとのロマンスへの発展もなく、最後まで友達同士でした。
なかなか新しい話だなと思いました。
お話は村の長の娘が、旅を経て成長するというものなので、恋愛要素は必要ないっちゃあ、ないけど、別にあってもいいのにと思いました。
でも、この頃のアメリカのこども向けのドラマとかも男女の友人とか出てきてるし、今、流行りなのかもしれません。
旅の目的は自分探しです。
途中、いろいろありますが、スリルは少なめなので、ちよっと中だるみがあるなと思いました。
それに、あんまりよく意味がわからなかったなというのが本音です。
なんであんなに、海に出ることを反対されたのかもよくわからなかったです。
おばあさんのお話は泣けました。
死を覚悟しているというのも切ないですし、やはり身内との別れ は悲しいものです。
最後にはエイになって、モアナに会いにきてくれてよかったなあと思いました。
あと、歌は良かったと思います。
モアナの、村のみんなが心配するから我慢していたけど、やっぱり我慢できないという気持ちが歌詞によく表れていました。
他の曲も名曲揃いだったなと思います。

モアナと伝説の海 / Moana
10

最高の歌と話で感動しました。

海に憧れ、海に選ばれた少女のモアナが海に行きたい願望を込めた歌やその他色んなシーンで歌う歌はどれも綺麗で大好きになりました。
この映画自体は劇場では観ておらず、YouTubeで歌を聞いて気に入り、地上波放送で観たのですが、モアナが住む島やそこでの暮らし、海での冒険、マウイと心を失くした女神との戦いなど、映像も背景も本当に綺麗で素晴らしかったです。
マウイが歌う歌も面白いですし、モアナとマウイの掛け合い、マウイとマウイの体に刻まれた刺青の中にいるもう1人の小さいマウイとの掛け合いが本当に面白かったです。
2人が対面後は全然息の合わないコンビだったのに、本音でぶつかり合って喧嘩して、仲直りした後の中の良さは本当に微笑ましかったです。
それに、今までマウイが恐れていた女神も、本当は自分の心を失くしてしまったが故に暴走し、世界を闇へと変えようとしていただけなんだということが分かるシーンは切なかったです。
でも、モアナのおかげで心を取り戻し、島に花を咲かせて眠りにつく女神の姿はとても綺麗でした。
マウイとモアナの友情が、2人が離れ離れになっても続いていて、その絆の強さにも感動した、本当に素晴らしい作品でした。

モアナと伝説の海 / Moana
10

夏にピッタリ

これを見れば気分はあっという間に南の島へ!あの南国の美しさが、アニメーションとは思えないほど美しい。キャストの歌声に潮の香りを感じ、海をゆく冒険に、日常を忘れます。初めて見ると多感な時期の女の子に向けた作品のように感じましたが、小さな子どもにも理解できる内容です。神話がもとになっているので、神話好きな大人も引き込まれることでしょう。個人的に大好きなのは、随所に見られるジブリ作品へのオマージュ。ディズニー作品でありながら、ジブリを感じずにはいられない不思議な作品に仕上がっています。数あるジブリ作品のいいところを一作品にまとめ、描いたところはさすがのディズニー。圧巻です。ヘイヘイ、マウイ、タラおばあちゃん…といった魅力的なサブキャラクターにも注目です。吹き替えの声優さんは尾上松也さん。あのうまさと歌声は、今まで尾上さんのファンでなかった私も、思わずファンになるほど!おばあちゃん役の夏木マリさんも、役のうまさはもちろん、歌声も最高です!子どもは純粋に楽しみ、一緒に歌い、大人はその映像美に酔いしれ、日常を忘れ、大切なものを思い返す。夏にピッタリの作品です。

モアナと伝説の海 / Moana
9

何度でも観たくなる作品

南国の島を舞台に、呪いにかかり魚も獲れず、植物も枯れてしまった島と、その島の住人を救う為に、村長の娘モアナが半神半人のマウイとともに、テフィティの心を返しに行く冒険を描いた物語です。映像がとにかく綺麗で、海の描写もとてもリアルで美しく引き込まれます。ストーリーも危険な海や島や海底での大冒険、炎の神テカに溶岩の攻撃を受けて道を阻まれテフィティの所までたどり着けないなど、ドキドキハラハラの連続で、最後まで大人から子供まで楽しめます。恋愛要素は全くなく、ヒロインはいるけれど王子様は出てこない珍しいディズニー映画です。マウイは赤ん坊の時に顔が醜いという理由で両親に捨てられたところを、神に拾われ、半分が神の身となって生きながらえたという過去がありました。傷ついたマウイは、人間に好かれたいという想いから、人間のために太陽を捕まえて昼間を長くしたり、島を引き上げたり、船に追い風を吹かせたり、様々なことをしてきます。それほど承認欲求が強いマウイが、モアナと出会い一緒に旅をすることで、自分を見つけていくというストーリーです。
この映画は「自分は何者なのか、自分とは何か、自分の役目は何か、自分は何がしたいのか、心の声を聞け」というメッセージを伝えたいのだと思います。作中に流れる歌は実力派による歌唱なので、とても素敵で楽しめました。何度でも繰り返し観たくなる映画です。

モアナと伝説の海 / Moana
8

コミカル!でも愛情にあふれた作品

ディスニー映画で初めて南国を舞台にした作品です。
特に素晴らしいのは映像表現。波しぶき・登場人物の髪や自然風景が息をのむような美しさです。それを見てるだけで癒されます。
映画の舞台は、大昔に神・テフィーティーの心を盗んだ半神マウイによる伝説が言い伝えられる南国の島。海に強いあこがれをもつ島の王女・モアナは海の意志に選ばれ、伝説であるテフィーティーの心を返しに行くため、船で海に繰り出します。
途中遭難しそうになりながらも、盗人である半神・マウイの島に漂着します。モアナはマウイに心を返すよう説得を試みますが…
美しい自然と陽気で楽しい音楽が見る人全員をハッピーな気持ちにするのは間違いありません。そして何より母なる海の偉大さ、尊さを感じ、大切にしたいと感じる作品です。
私がキャラクターの中で一番好きなのは、マウイです。マウイの吹替を担当した米国の人気俳優であるドウェイン・ジョンソンの声はマウイにピッタリだと感じます。俳優として彼を知っている視聴者にとって、アニメの吹替を担当する彼の声と歌は、かなり面白く感じるのではないでしょうか。
本作はきれいな歌と音楽、魅力的な海と自然を丁寧に描いた美しい作品です。