シャッター アイランド / Shutter Island

シャッター アイランド / Shutter Island

『シャッター アイランド』とは、2010年公開のサスペンス映画である。監督はマーティン・スコセッシ、主演はレオナルド・ディカプリオ。
連邦保安官のテディ・ダニエルズは、同僚のチャック・オールとともに、シャッター アイランドという孤島にある精神病院に、女性患者の失踪事件を捜査しに船で向かう。その精神病院には多くの犯罪者が収容され、失踪した女性患者も、自らの子供たちを殺害した犯罪者だった。事件を捜査していくうちに意外な事実が浮かび上がってくる。

シャッター アイランド / Shutter Islandのレビュー・評価・感想

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シャッター アイランド / Shutter Island
7

サスペンスというよりホラー

精神科病棟のある島での事件を解決しに刑事がやってくる話です。主役は、レオナルド・ディカプリオで、なかなか渋くてかっこいいです。相棒はマーク・ラファロです。彼はカメレオン系で役柄によって、顔が変わるので最初誰だかわかりませんでした。一応、サスペンス映画に入る映画なのでしょうが、音楽がすごく怖いし音が大きいし、島の精神科に入っているのも隔離しないといけない危険な人が多い、ひどい過去を持つ人なので怖いです。刑事は事件を追ううちに追い詰められていきます。そして、衝撃の事実が明らかになります。刑事は刑事ではなく、刑事だと思い込んでいる患者で相棒は看護師だったのです。ディカプリオは自分の過去の犯罪を背負いきれず、現実逃避しているということで、周りは彼の妄想に付き合うことで治療しようとしていたのでした。そのオチを知ってから、もう一度最初からみると、なるほどなと思うところが多かったです。2度美味しい作品でした。彼の過去もかわいそうなもので、見ていて辛かったです。その後、最後の展開は悲しいものでした。そした、ディカプリオの気持ちが本当はどっちなのかは観客の解釈に任せている感じでした。いろいろ考えさせられる作品です。

シャッター アイランド / Shutter Island
7

怖い

精神病院の島で起きた患者失踪事件を解決するためにきた2人の刑事の話です。というか、そういう体で話が進むサスペンスもので、おどろおどろしい作りになっています。この精神科が、結構ひどい過去を持つ人を治療しているので、その過去話も怖いし、公にされていない患者がいるのではとされていて、島に誰かがいるのかという感じで、スクリームとかそういうホラー映画的な要素もあります。もちろん、サスペンス色も強くて、患者はだれだとか、どんな過去がとか考えさせられるので、推理が好きな人にもオススメです。オチは、刑事は刑事ではなく、患者で、自分を刑事だと思い込んでいるというものでした。そんなことあるのかなと思いますが、彼が体験した過去は辛いものだし、現実逃避をしてしまう気持ちもわかります。医者、看護師も彼を治そうと彼の妄想に付き合い、なんとか彼に気付かせるのですが、少し経つとまた元に戻ってしまうのだそうです。今回はうまくいったと思ったが…みたいな感じで終わりました。怖いです。私もいつ何時、精神的に疲れるかわかりません。昔の精神治療は誤った面もあるし、自分がもしこんな目にあったらと思うと嫌だなと思います。今は、いろいろ変わってきて、閉じ込めたり、頭に穴を開けたりとかはしないみたいなので、その点はよかったです。話はそれましたが、サスペンスもの、ホラーものとしておもしろい作品でした。

シャッター アイランド / Shutter Island
7

精神病院での事件捜査

精神病院しかない島でおきた事件を解決するために来た刑事が巻き込まれる騒動の話です。島で患者が行方不明になったというが、本当にいるのか、実は他に患者がいるんじゃないのかと、いろいろ疑問が出てくる謎解きものです。患者たちの過去も悲惨なものが多いし、使われている音楽もおどろおどろしく、なんだか怖い雰囲気の映画でした。どんでん返し映画といわれるジャンルで、実は、主役の刑事は刑事ではなく、妻を殺してしまい、精神を病んだ患者で、自分は捜査でここに来てるのだと思い込んでいて、彼の治療のために周りも合わせているというオチでした。オチを知ってからもう一度最初から見ると、なるほど、そういういみだったんだとわかり、2度美味しい映画だと思います。また、本当の大オチは見た人によって解釈が分かれるように作っているので、その点を話し合うのも楽しいと思います。主役はレオナルドディカプリオで、彼の端正な顔立ちは、精神的に弱い感じが出ていて、ぴったりの役だなと思いました。ディカプリオの相棒(実は担当看護師?)はマークラファロで濃い顔と優しげな瞳が素敵です。この役者さんは、役によって雰囲気が変わる人なので、他の作品と見比べるのもいいかもしれません。