グレムリン / Gremlins

グレムリン / Gremlins

『グレムリン』とは、ジョー・ダンテ監督による1984年の映画作品。当時、大学生だったクリス・コロンバスが書いた脚本をスティーブン・スピルバーグが気に入り映画化された。スピルバーグは制作総指揮として参加している。発明家の父親ランダル・ペルツァーから主人公の息子ビリーの元に、クリスマスの贈り物として「モグワイ」と呼ばれる地球外生命体がやってきた。素直で愛らしい姿を気に入り、ビリーは「ギズモ」と名付けて世話を始めるが、次第に予想不可能な事態へと発展していくというコメディーSFパニック映画である。

グレムリン / Gremlinsのレビュー・評価・感想

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グレムリン / Gremlins
9

可愛くて滑稽なモンスターパニック映画

1984年に公開された、モンスターパニック映画です。CGの技術がまだない時代に、人形を使ってモンスター達の撮影をしているのですが、その質感がとってもグッドです。主人公のビリーへのクリスマスプレゼントとして、父親が買ってきたギズモ。ギズモの身長は約25cmで、サランラップの芯ぐらいの大きさ。子犬のような、子猿のような、愛らしい見た目をしています。特撮で撮影されたギズモには温かみがあり、命が吹き込まれ、本当に存在していたらいいのに。と本気で思ってしまいました。
きっと、ペットに、友達に、ギズモが欲しいと思った人は多いでしょう。ところどころぎこちなく、人形っぽさが見えてしまうところも、おかしくて可愛いです。
クリスマスにひと騒動あるというパターンの映画には、ほかに『ダイ・ハード』、『ホーム・アローン』などがありますが、クリスマス映画らしい、温かみがあるのが特徴です。『グレムリン』にも温かみがありますが、どこかシュールな笑いを観せられるのが特徴です。
変な発明ばかりしている父親。故障する機械の中にはモンスターがいると信じている隣人。一番インパクトが強かったのは、ヒロインのケイトが語る、悲惨なクリスマスの思い出です。ちょっとギョッとしたのを覚えています。
ともあれ、80年代ってマジなのか、ウケねらいなのかよく分からない、滑稽なところがあったと思います。そういうところも含めて、愛すべき作品です。