頭文字D / イニシャルD / Initial D / イニD

頭文字D / イニシャルD / Initial D / イニD

『頭文字D』とは1995年~2013年まで、しげの秀一が『週刊ヤングマガジン』で連載していた漫画およびそれらを原作としたアニメ作品である。実在する日本の峠を舞台にし、自動車を高速で走行させて峠を攻める事を目的とする「走り屋」達の物語を描いた作品である。トヨタスプリンタートレノ(ハチロク)のドライバー藤原拓海が卓越したドライビングテクニックを駆使して数多くの走り屋とのバトルを繰り広げる様を描く。

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頭文字D / イニシャルD / Initial D / イニD
9

86でまだまだ熱くなる!

原作者しげの秀一先生の絵が数年前の作品であるにも関わらず古臭くなく、とても魅力的でコミックの表紙、裏表紙のカラーイラストはシンプルな構図ながらも、魅了されるものばかりです。
登場人物も一癖も二癖もあるキャラクターから馴染みやすいキャラクター達まで、峠でのドリフトバトルだけでなく、人間模様を描いた所も面白く、物語を通して主人公の藤原拓海の成長には無気力無関心だった少年が様々なバトルや人との関わりを経て、自分のやりたい事を見つけ大人になっていく様子に清々しさを感じます。
又、様々なキャラクター達の恋愛模様も描かれており、展開はドリフトバトルの様にハラハラドキドキする内容で、どこをとっても面白いです。この作品は群馬県の榛名山や実在する峠が舞台となり聖地巡礼もでき、原作は終了しているもののまだまだ楽しめるコンテンツだと思います。榛名山の麓には、D´sガレージと言う作品に登場する車が展示されていたり、グッズが飾られたカフェスペースもあり、キャラクターをイメージしたプリン等も販売されておりファン憩いの場となっています。
アニメも放送され、アニメのOPやバトルシーンにはユーロビートの曲が使用されており、これらを運転中に流すとドリフトをしていなくてもテンションが上がり、ついスピードを出したくなってしまうような爽快感も得られます。車も全く詳しくなく本作品からドリフトバトル等に興味を持つようになったのですが、漫画の迫力ある表現がそのままだと感じました。
今はあまり見ることがなくなってきた、作品に登場する車も日常生活の中で見ることが出来ると嬉しいですし、本当に色んな楽しみ方の出来る素晴らしい作品だと感じています。