インサイド・ヘッド / Inside Out

インサイド・ヘッド / Inside Out

『インサイド・ヘッド』とは、公開される前からピクサー史上最高傑作と言われた、人間の頭の中が舞台となったアニメ映画である。人間の感情「喜び」「怒り」「悲しみ」「嫌悪」「恐れ」がキャラクターとなり様々なピンチを乗り越えるという内容。それぞれの感情がなぜ必要なのか、子供から大人まで楽しんで見ることの出来る作品である。ピクサー長編アニメーション第1作は『トイ・ストーリー』であり、20年後の2015年に本作が公開されたので「20周年記念作品」とされている。

tasaking1985のレビュー・評価・感想

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インサイド・ヘッド / Inside Out
10

感情さんたちの物語

引越し先でうまくいかない女の子の頭の中の喜び・悲しみ・怒り・嫌悪・おそれの5つの感情の話です。喜びさんが、悲しみさんがいると女の子が辛いからと彼女を抑えようとするんだけど、それも大事な感情だと気づくみたいなことがメーンストーリーです。女の子が思春期に突入、急な引越しなどで悩み、気持ちが沈んで頭の中の家族の島とか趣味の島とかが崩れているのがリアルだなと思いました。たしかに沈んでくると、もう何も考えられなくなって、他人の声が聞こえなかったり、趣味とかも楽しくなくなりますから。頭の中の感情を擬人化するというファンタジーな話ですけど、すごい現実の頭の動きとリンクしていたと思います。あと、メインの女の子だけでなく、たまに他の人の頭の中の感情さんたちも出てきて、それが面白かったです。大人になるとメーンの感情さんが人それぞれ違うみたいで、なるほど、それが性格を決めてるのねと思いました。わたしの感情さんは何がメインでしょうか。嫌味っぽい嫌悪かなとか考えてしまいます。頭の中の話と聞くと、ちょっととっつきにくいと思われるかもしれませんが、とてもわかりやすく子どもの気持ちの移り変わり、成長を描いていてとてもいい作品です。オススメです。