テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise

テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise

『テイルズ オブ アライズ(Tales of Arise)』とはバンダイナムコエンターテインメントから発売されたロールプレイングゲームである。テイルズシリーズ25周年として2020年に発売予定だったが、発売が翌年の9月9日に延期になった。公式ジャンル名は「心の黎明を告げるRPG」。
ダナとレナの二つの世界を舞台に、痛みを感じない青年、アルフェンと触れた人間に激痛を与える少女、シオンが出会うことで、世界を揺るがす旅が始まる。

gagao344zのレビュー・評価・感想

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テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise
9

シリーズ経験者の機体を裏切らない面白さ

今作は「継承と進化」の両立を意識しており、シリーズ経験者にも若い新規ユーザーにもシリーズ作品に注目してもらうことを目標に作られた作品です。
新規ユーザーに目を向けるということで発売前は「シリーズの良さが削がれてしまうのではないか」という不安の声もありましたが、経験者目線でプレイした結果とても満足の行く作品でした。

▽良かった点
・パーティメンバーそれぞれにしっかりとスポットが当たっており、全員が魅力的に描かれていた。
・全体的なグラフィックのレベルが高く、特に戦闘時には迫力のあるエフェクトで、技を出すだけで楽しい。
・序盤~終盤まではコンボが続くと「ブーストストライク」が発動し、HPの残っている敵も一撃で倒せて爽快感がある
・シリーズ経験者向けに、おなじみの「アイテム」「技」等の名称や、特定の「キャラ」「シリーズ」を匂わせる文章があり、知っているとニヤッとできる。

▽良くなかった点
・終盤以降では「ブーストストライク」がHPを1にしないと発生できない強敵がかなりの頻度で出現し、それまでに感じていた爽快感が薄れる。
・ゲーム内で野営(RPGの宿屋のようなもの)を行う際に、「DLC販売中」というDLCの購入を促すテロップが出てくるため、世界への没入感が薄れる。

一通り寄り道しつつでクリアまでの総プレイ時間は約50時間と十分なボリュームで、やりこみ要素も豊富でした。
後半の爽快感が薄れる面はありますが、アクションRPGとしての戦闘の楽しさは随一で有ることには代わりありません。
ストーリーやキャラ同士の掛け合いも魅力的で、ついつい長時間プレイしてしまう程の面白さです。

シリーズ経験者、初めてシリーズに触れる方にも自身を持ってオススメできる作品です。