葬送のフリーレン / Frieren: Beyond Journey's End

『葬送のフリーレン』は、山田鐘人原作、アベツカサ作画の漫画作品。『週刊少年サンデー』にて、2020年より連載が開始されている。「マンガ大賞2021」大賞や「第25回手塚治虫文化賞」新生賞を獲得するなど、さまざまな賞を受賞している作品である。物語は、魔王を倒した勇者一行のその後を描いたファンタジー作品で、主人公は魔法使いでエルフのフリーレン。魔王を倒すための10年間の冒険が終わり、勇者パーティーは解散。1000年以上生きるエルフのフリーレンにとっては、短い時間であったが、50年後に再会した勇者ヒンメルは年老いており、寿命により亡くなる。ヒンメルの死をきっかけに、人を知ろうともしなかったことに気付いたフリーレンは、人を知るための新たな旅に出る。旅の道中で出会ったフェルンという少女を弟子として仲間に引き入れ、さまざまな出来事を乗り越えながら、フリーレンはなにを思うのか。ほのぼのとしたシーンから敵との戦闘シーンまであり、引き込まれる、人の死について考えられる作品となっている。

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葬送のフリーレン / Frieren: Beyond Journey's End
10

一級魔法使い選抜試験の第一次試験開幕!

今回は葬送フリーレンの38話からの展開をレビューします。
38話でついに、一級魔法使い選抜試験の第一次試験が始まります。
第一次試験の合格条件はいたってシンプルなもので、『明日の日没までに隕鉄鳥の入った籠を所持していること』、『その時点でパーティーメンバー全員が揃っていること』の二つです。
重要なルール説明の間でも、フリーレンのパーティーメンバーはケンカをしています。
どうやらどちらが籠を持つかでケンカをしているようです。
試験が開始されてもケンカをやめない二人に、フリーレンは歩きながら自己紹介をすることを提案します。
彼女たちの名前は、『ラヴィーネ』と『カンネ』といい、二人とも三級魔法使いであり、幼馴染なのでした。
ケンカするほど仲が良いということですね!
フリーレンは作戦として、まずは隕鉄鳥を見つけても観察をすることを提案します。
しばらく歩いているとカンネが「疲れた...」と呟いたので、フリーレンが休憩をしようといいますが、ラヴィーネは「まだ動けるから周辺を探索しに行く」といいます。
そんなラヴィーネにフリーレンは、「危なくなったら戻ってくること」と「空には気を付けること」を忠告し、探索に行かせました。
どうやらカンネには、空に気を付ける意味が分からないらしく、フリーレンに何故かと尋ねますが、逆にフリーレンが「魔力探知は苦手?」と問います。
カンネが続けて疑問を投げかけたとき、ラヴィーネが戻ってきました。
隕鉄鳥を見つけたようです。
三人が移動すると、そこには川で水遊びをする隕鉄鳥がいました。
フリーレンは隕鉄鳥の観察をしようとしますが、カンネが水の魔法で捕まえようとしてしまいます。
隕鉄鳥もそれに気づき、逃げ出そうとしますが、ラヴィーネがカンネの操っている水を凍らせ隕鉄鳥を捕獲しました。
しかし、隕鉄鳥は極めて頑丈で、最大飛行速度はなんと音速を超える鳥のようで、氷を砕き逃げてしまいました。
フリーレンは二人の完璧な連携を見て、先行きが不安だったけどこれならどうにかなるかもしれないと思いました。
三人はそれから探索を続け、何度か隕鉄鳥を見つけますが、捕まえられないまま夜を迎えます。
物音で起きたカンネが周囲を見回りに行くと、空から突然攻撃が来ます。
鳥型の大きな魔物が襲ってきたのです。
応戦しようとしますが、杖を飛ばされてしまい絶体絶命です。
「...ラ、ラヴィーネ」とカンネは呟きます。
そこにフリーレンが現れ、カンネを助けました。
次第にチームワークを発揮する面々。
これからの展開が楽しみな作品です。