プロメア / PROMARE

プロメア / PROMARE

『プロメア』とは、『キルラキル』などで知られるアニメーションスタジオ・TRIGGERと『モンスターストライク』などバトルエンタメコンテンツを創出するXFLAGがタッグを組んだ、日本のアニメ映画。
30年前の世界大炎上により人類の半数が減り、今日まで炎を操るバーニッシュと人間は対立していた。ガロは「バーニングレスキュー」として消火活動に精を出していた。ある火災をキッカケに指名手配グループ「マッドバーニッシュ」のリオとぶつかりながら仲間たちとともに立場を越えて国の陰謀・地球の危機に立ち向かう。

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プロメア / PROMARE
10

人の本質を見ることの大切さを感じます。

このアニメを見たことで、「悪役」に対する新しい視点を持てました。
最初に登場する悪役は、主人公から見ると完全に悪として登場し対立することになります。プロメアで言うと、主人公が高機動救命消防隊バーニングレスキューのガロ、悪役はマッドバーニッシュのリオです。
ですが、プロメアの悪役として一番に登場したリオは、悪役である理由がちゃんとあり、登場してから間もなくそれについて語られます。

ここまでの話だとW主人公という見方もできそうですが、リオは闇落ちします。

マッドバーニッシュのメンバーは、バーニッシュという、特殊な炎を操る人々の集まりです。
自治共和国プロメポリスの司政官であるクレイは、バーニッシュが特殊な炎を使い時空を転移することができると知り、間もなく世界が滅んでしまうという現状から脱するためにバーニッシュフレアを使って人々を乗せた船を転移させることにしました。つまり、バーニッシュの命を削って自分たちが助かる計画を立てていたんですね。
リオはその事実に激怒し、クレイを殺そうと町を破壊しながら現れます。

客観的に見れば、そんなことをしたら憎み合う結果しか生まれないのでは、と思ってしまいます。
たとえば、家族が他人に利用されて切り捨てられようとしていたら。
たとえば、友だちが理由もなく殺されたら。
バーニッシュであることを考えたらやむを得ないのかもしれません。

現実だとかアニメの世界だとか関係なく、悪人と言われる人達がどのようにしてそういった考えや行動に至ったのかをきちんと考えることの大切さを学びました。