aiko / アイコ

aiko / アイコ

aikoは大阪府吹田市出身のシンガーソングライター。1975年11月22日生まれで所属事務所はbuddy go。レコード会社およびレーベルはポニーキャニオン。公式ファンクラブは「Baby Peenats」。
高校時代から作曲をはじめ、短大卒業後、ラジオパーソナリティなどの活動を経て、1997年にインディーズアルバム「astral box」を発表。1998年にシングル「あした」でメジャーデビュー。その後3rdシングル「花火」がヒットし、「カブトムシ」「桜の時」「ボーイフレンド」などリリースしたシングルが次々とヒットを記録する。
2000年には2ndアルバム「桜の木の下」が週間オリコンチャートで1位を獲得。累計売上も140万枚の大ヒットとなり、同年リリースの「ボーイフレンド」も約50万枚以上を売り上げ、第51回『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たす。
2011年には初のベストアルバム「まとめI」「まとめII」を2枚同時に発売。2018年にメジャーデビュー20周年を記念した13thアルバム「湿った夏の始まり」をリリースした。2023年には15thアルバム「今の二人をお互いが見てる」をリリースし、2023年7月17日でデビュー25周年を迎えた。
女性の恋心をつづった等身大の歌詞とポップなメロディ、飾らないキャラクターなどで男女問わず幅広い年齢層に高い人気を誇る。

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8

aikoにしかできない歌いまわし

シンガー・ソングライターとして当代きっての実力を誇るaiko。その魅力のひとつは唯一無二の独自な歌詞描写にある。
『えりあし』では、「困った顔が見たいがゆえに泣き真似をした」、「愛しくて仕方なかったからぶってしまった」。女性のリスナーからすると、全く同じ経験はなくとも、女心として「分かるよなぁ」と思わず共感するような歌詞が並ぶ。男性目線でも、これらの描写を「意味がわからない」と一刀両断できる人はいないと思う。「季節に逆らい想い続けて」というのも、“時は進んでいるのに想いは逆に強まっている”という、言い得て妙の表現。
『蜜の味』というドラマの主題歌『ずっと』では、「あなたに出逢えた事が あたしの終わり」と、"あなた"との出逢いのインパクトをこれ以上なく強い表現で言い回す。一人称は"あたし"という、極めて女性的な表現でありながら、「優しく笑う向こうに 絶望があったとしたら 全部あたしにください」と言い切り、相手を受け止められる強さがギャップを生んでいる。
同じくドラマ主題歌『戻れない明日』では、「あたしはあなたじゃないから全てを同じように感じられないからこそ 隣で笑っていたいの」と、相手を想うがゆえの心境がポップなメロディに絶妙に乗って歌われている。
ライブや一部の曲で垣間見える、コテコテの関西弁も魅力。