谷山浩子 / Hiroko Taniyama

谷山浩子 / Hiroko Taniyama

谷山浩子とは、日本のシンガーソングライター。代表曲はNHK「みんなのうた」で流れた「まっくら森の歌」「しっぽのきもち」など。作風は小さな子でも聞ける童話的なものから歌謡曲チックなもの、シュール・ブラックメルヘン・感動系なものまで様々。物語が見えてくるようなファンタジーな歌詞が多く、谷山浩子ワールドを繰り広げている。2012年にデビュー40周年を迎えた。

togagen79のレビュー・評価・感想

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谷山浩子 / Hiroko Taniyama
8

不思議の森のお姫様

谷山浩子の曲は、全体的にふわっとしたかわいらしい感じのものが多いです。彼女のやわらかく優しい声を聴くと、とても癒されます。「みんなのうた」でもよく彼女の歌は流れているので、知っている人も多いのではないでしょうか。しかし、谷山浩子のアルバムを聴いてみると、かわいらしい歌の中に、ときどきぞっとするような不気味な歌が混じっています。私はこれが谷山浩子の真骨頂だと思っています。アップテンポで楽しそうな曲なのに歌詞は恐ろしい話だったり、優しい声で静かに意味不明な歌を歌ったりと、そのギャップがもの凄いのです。ファンの間では「電波系」と呼ばれています。夜ひとりでヘッドホンをつけて聴いていると、本当に怖くなりますよ。「みんなのうた」でも「まっくら森の歌」がとても有名で、美しい絵も相まって「トラウマになるくらい怖い」と言われています。謎の生物「まもるくん」、どこまでも追いかけてくる黒い腕が怖い「逃げる」、一度入ったら二度と出られない「ドッペル玄関」、などがおすすめです!ただ、谷山浩子の曲は、怖い歌だけではなく、辛い思いをしている人を元気づけるような歌や、初々しい恋の歌なども多いです。優しい曲が好きな人も、怖い歌が聴きたいという人にも、谷山浩子はお勧めです!