リトル・ミス・サンシャイン

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リトル・ミス・サンシャイン
7

考えるより先に実行しようと思える作品

作品のタイトルは可愛いらしくて、「何だか楽しそうな映画かな」なんて思いきや、しっかり背中を押してくれる映画でした。
州の美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」を目指す主人公の女の子。ラッキーな事に繰り上がりで次のコンテストに進めるようになります。喜び大興奮の女の子を中心に家族としての関わり、子供や親、兄弟、夫婦間に対して「色々問題はあるけど、時間が解決してくれる。まぁ大丈夫でしょう」などと見て見ぬ振りしてることが「やっぱり!」「また?」「どうして⁈」と言いたくなる結果になってしまう様な、登場人物達が織りなす物語。
つまらない固定概念の塊だらけの大人達とは正反対に主人公の女の子は純粋にリトル・ミス・サンシャインに選ばれる事だけを考え、懸命に毎日ダンスの練習に励みます。
だれしも自分の家に不満や不安、何らかの問題を抱えていると、外に出て社会や学校に行ってもなかなか上手くいかないでしょう。それは解決すべき問題に立ち向かっていないからで、家族でそのカルマに挑み本音でぶつかって始めて相手を知り、心にゆとりが出来て、またお互いの違う意見を受け入れられる様になったりします。「解決すべきはそこだったんだ」と自分の足元をしっかり見る事の出来る映画です。
「ふざけた事をしているなぁ」なんて思いつつ、皆そこには愛があって、ただそれが上手く伝わらないだけ…。動かず悩むより、今出来ることをすぐにでもやろうと思えました。