ハクメイとミコチ / Hakumei and Mikochi

ハクメイとミコチ / Hakumei and Mikochi

『ハクメイとミコチ』とは、樫木祐人による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品である。
体長九センチしかない小人たちが、言葉を話すことの出来る昆虫や動物たちと共に住む平和な世界。そこで暮らす小人である料理上手のミコチと修理屋のハクメイを中心に彼らの小さな生活を描いた日常系ファンタジー。

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ハクメイとミコチ / Hakumei and Mikochi
10

身長9センチメートルの世界

『ハクメイとミコチ』は、身長9センチメートルの女の子ふたりを主人公にした、ほのぼのとした日常系マンガです。
コロポックルなんかを想像してもらえばイメージしやすいと思います。
この世界の身長9センチメートルの人間たちは、大自然の中、我々と同様に働き、料理をし、酒を飲んでワイワイ楽しく暮らしています。

冒頭に“「女の子」ふたりを主人公に”と書きましたが、彼女たちは23、24歳。
もう立派な成人の女性ですので、一人前の人間として我々と同じように悩み、けれど人生を楽しみながら生きているのです。

このマンガの魅力は何と言っても動物たちとの交流、そして美味しそうな食べ物でしょう。
なんとこの世界では動物たちは人間と同様に言語を話し、意思の疎通を図ることが出来るのです。
ですので人間と動物に隔たりはなく、共に生活をする仲間として一緒に働いたり、遊びに出かけたりして生きているのです。
またその動物たちが可愛いのです……!
それから料理。
主人公のひとりであるミコチの料理は絶品で、粗野な荒くれ者だって懐柔してしまうほどなのです。
作品のなかに出てくる料理やお酒は、本当にどれも美味しそう。
きっと読んだ後は、街へ出かけて美味しいものを探して歩いてみたくなるはずです。

個人的にですが、この作品は、キャラクターたちが本当にこの世界の中で楽しく生きているのだと没入できるほど、良く練られた世界観に裏打ちされているのだと思います。
主人公が成人したひとりの大人だというのもまた、物語を引き締める要素になっているのでしょう。
おかしな表現な仕方になるかもしれませんが、嘘くささがあまり感じられないのです。
そんな私の感想はさておいて、のんびりとしたマンガ、楽しいほのぼのとしたマンガが読みたい方には、とにかくオススメしたい作品になっています。
『ハクメイとミコチ』、ぜひどうぞ。