残響のテロル

残響のテロル

『残響のテロル』は、MAPPA制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品。キャッチコピーは「この世界に、引き金をひけ。」。2014年7月から9月まで、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送されていた。2014年には第18回文化庁メディア芸術祭において、審査委員会推薦作品に選出された。ある夏の日、都庁で爆発が起こる。それは、事前に予告された爆破テロで、犯行声明の動画には2人の少年が映っていた。彼らが起こす事件とその動機により現れる国家の闇を見つめる物語。

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残響のテロル
7

大人になれない子供達、寒い国の歌。

とある高校に男子生徒が転入してきた。名前は九重新(ここのえあらた)と、久見冬二(ひさみとうじ)。この2人の正体は半年前に起きた事件、青森県の核燃料再処理施設から「プルトニウム」を盗み出した犯人のスピンクス1号・2号だった。
全11話で構成され、ナイン/九重新とツエルブ/久見冬二が考える、なぞなぞ形式の爆破テロ予告。その爆破を食い止めようと動く、元警視庁捜査一課刑事の柴崎健次郎。転入先で出会う少女・三島リサと、物語が進むにつれて変わっていく3人の関係性。そしてアメリカ政府からFBIと共に派遣されてきた原子力科学者ハイヴはいったい何者なのか。

次はどんな爆破予告をしてくるのかと自分が刑事になったような感覚で楽しめた作品でした。どんな目的で2人はこんな行為を繰り返しているのか全く分からず、話が進んでいくと、なるほど、こういう計画だったのかと納得。
最後は、ハッピーエンドではない話でしたが、テロという今も世界で起こり続けていることが話の核にあること、世界観にマッチした楽曲も含め、今でも心に残る作品となっています。

監督は渡辺信一郎、音楽は菅野よう子のヒット作「カウボーイビバップ」コンビが手掛ける完全オリジナルストーリー。劇中に使用された楽曲は、アイスランドでレコーディングされたそうです。