となりの妖怪さん

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となりの妖怪さん
10

久々に面白いと思った作品

マンガ大賞をとったBEASTERSは、「もし人間の世界のように動物が生きていたら」という世界だったが、こちらの「となりの妖怪さん」は、「人間と一緒に妖怪が普通に暮らしている世界」を描いている。
彼らは人間と同じように生きていて、他の作品と違って隠れる事もせず、普通に街を歩き、普通にご飯を食べ、学校で人間と一緒に授業を受け、また結婚などもしていたりする。職業も人気タレントや普通の会社員、山の神など多岐に渡り、人間だから、妖怪だからといった隔てもなく、彼らは昔からお互いがいるのが当たり前の世界で生きている。
この本の中で普通の猫が猫又という妖怪になったエピソードがあるのだが、本人が悩みながらこれからの道を模索していったり、生活にうまく適応するために修行などする描写があり、それが人間でいうところの思春期〜大人への段階に似ていたりなどして、人間も妖怪も同じように悩みながら生きていっているのも面白かった。
元はピクシブの連載マンガだったのだが、人気に火がつき、出版になったそうだ。人間と妖怪の交わりを自然に描いている作者はすごいと思うし、絵も万人ウケする穏やかなタッチでハマる人が続出しているという。
今はまだ一巻が出たばかりだが、本作でまだ明かされていない登場人物の過去や、行方不明者の行方、とある人物の恋模様など、気になる展開が多々あり、これからますます目が離せなくなっていくと思う。今までにはないモノの見方をしたこの漫画、買って損はないと思う。