『ファイナルファンタジーIX』は、スクウェアが2000年に発売したゲーム。人気シリーズ『ファイナルファンタジー』の9作品目である。プレイステーションにおける最後の『ファイナルファンタジー』作品。以前の『ファイナルファンタジー』シリーズのように世界の根幹をなす存在としてクリスタルが位置づけられ、直近の『VII』や『VIII』とは色合いが異なり原点へ戻る形の作品として位置づけられている。エンカウントやバトルの基本的なシステムは、前作等と同様でATBが使用される。また、本作でのアビリティはアイテムを装備することで使用できる仕組みになっているのが特徴である。
ストーリーは児童文学のような世界観にされており、前作などのファンタジー性とは異なる内容となっている。しかし、死生観や深い意味合いの言葉など児童文学としてはやや難しい内容。主人公のジタンは劇団兼盗賊団のタンタラスの一員だが孤児であり、出生が定かではない。このジタンの出生が物語に大きな影響を及ぼすことになる。ガーネット王女の誘拐から始まり、ビビとの出会い。スタイナーやクイナ、エーコ、サラマンダー、フライヤなど個性的な仲間に囲まれ、この世界を大きく揺るがすことになる秘密に迫っていく。物語の後半は生きる意味を懸けて、宿敵のクジャとの戦いとなり、生きるとはどういうことなのかを考えさせられる作品となった。
FF9は、学生から大人まで一度はやってみてほしいゲームです。今作のメインテーマは「命」で、命の大切さや限りある人生をどう生きていこうかということを考えさせられる作品です。また、もう一つのテーマに「原点回帰」があり、前作のFF7、8と近未来的な雰囲気の作品が続いていた中王道ファンタジーな雰囲気が楽しめる、ファンタジー好きにはたまらない作品にもなっています。
FF9の魅力は個性豊かなキャラクターたちにもあります。FF9は今までのFFシリーズの中で一番人では無い種族の仲間が多いです。それぞれの種族の生活事情や性格の違い、考え方の違いを見るのはとても楽しく、物語前半と後半で成長するキャラクターがたくさんおり、考え方が大人になったキャラクターを見て感動します。
また、FFシリーズならではの戦闘やキャラクターを育成する要素も楽しく、ゲームとしてやりこみたい人も楽しめる作品です。今までのFFシリーズ同様、音楽も魅力の一つになっています。ある場面でしか流れない音楽でも全てが作り込まれていて、数年たった今でもすぐに思い出せる音楽ばかりです。
