レナードの朝

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レナードの朝
7

誰かを救う医療とはなんなのか

レナードの朝は、ロバート・デ・ニーロ主演の医療ノンフィクションを基にした映画です。主人公のレナードは、少年時代にパーキンソン病の症状が発症して以来寝たきりの状態になってしまいます。30年後、パーキンソン病の新薬を使うこととなりその後のレナードの経過を追っていくストーリーです。
またレナードの人生を見つめてゆく医師セイヤーをロビンウィリアムズが演じています。レナードは30年間眠り続け、新薬のL-ドーパを使うことによって目を醒まします。身体は軽くなり、頭もさえることとなります。そしてレナードはある女性に恋をします。そこで病院から1人で外出したいと医師団に願い出るも医師団に反対され、その直後レナードは暴れだすようになります。その間L-ドーパには耐性があって薬の効果は薄れることが発覚し、結果的にレナードは再度寝たきりになってしまいます。レナードはセイヤーに自分と同じ患者のために自分の姿を記録として残してほしいと言います。セイヤーは自分のしたことは正しかったのか悩みます。ですがレナードと関わったことによって、改めて生きることの大切さを感じるのでした。
どんな生き方をしていても、どんな人にも病はあり、訪れます。命は誰にでも備わっていますが、決して同じ質ではないのだと思える映画です。