少女革命ウテナ / Revolutionary Girl Utena

少女革命ウテナ / Revolutionary Girl Utena

『少女革命ウテナ』とは日本のテレビアニメである。1997年にテレビ東京系列で放送された。のちに映画化もされた。
幾原邦彦率いるビーパパスが漫画家さいとうちほと組んで制作された。物語は、中学生の少女・天上ウテナを中心に展開される。主人公ウテナは王子様風の風貌であり、姫宮アンシーと婚約する場面がある。そのほかにもレズビアンの描写が度々見られる。また、ジェンダーの役割や社会的な枠に縛られることなく自由を求める少女たちの物語が描かれ、愛、友情、自己実現、権力の批判など、さまざまなテーマを探求している。
本作品は抽象的かつ比喩的な表現が多く含まれており、一度見ただけでは難解なストーリー展開である。幾原邦彦監督による斬新なアートスタイルや独特のストーリーテリングで評価され、アニメファンや批評家から高い評価を受けている。
その影響力は長く続き、ジェンダーやセクシュアリティに関する議論においても注目される作品となっている。

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少女革命ウテナ / Revolutionary Girl Utena
9

令和になって私達は世界を革命する力を手に入れられるのか?

幼くして両親を亡くした天上ウテナ。
悲しみに明け暮れて泣いている所を白馬に乗った王子様が現れ泣いている彼女の涙を拭い彼女に「薔薇の刻印」と呼ばれる指輪を渡す。それからウテナは「王子様の御姫様になりたい」ではなく「王子様になりたい」と思うようになり王子様に憧れ男装をして入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる姫宮アンシーと出会う。そしてアンシーを巡って決闘が行われているという事も知る…。そしてウテナもその決闘に巻き込まれていく。

ざっと話していくとこのような話ですが、このアニメは漫画、小説等様々な展開がされていて各々によって内容が若干違いますが其処も又このお話しの魅力の一つではないかと思います。ウテナは20年程前に放送されたアニメですが非常に独特的で個性的な絵とストーリー、抽象的な表現、宝塚歌劇団を観ているような感覚で普通のアニメとはちょっと違い今放送されても間違いなく古さを全く感じさせられないと私は思います。シリアスな回があったかと思いきや、とんでもなくシュールでギャグな回もあります。アニメは39話迄あり4部程あります。当然クライマックスに近づけば近づく程シリアスで重い展開になっていき、「そういうことだったのか!」と何となく納得する所もありますが大人になった今ですらこの話を全て理解する事は困難です。結局漫画版もアニメ版も最後にウテナは居なくなってしまったけれども姫宮アンシーの心を開く事を出来ました。それが「革命を起こした」事になるのだろうと思います。それでもやっぱり最後は切ない…!最後に「この薔薇が貴方に届きますように」と出ますが「少女革命ウテナ」を観終わった私達はその薔薇を手に入れられたでしょうか?それともまだなのでしょうか。既に届いたけれども気付いてない…なんて事もあるかもしれませんね。