宝石の国 / Land of the Lustrous

宝石の国 / Land of the Lustrous

『宝石の国』とは、市川春子による漫画作品、および漫画を原作としたアニメ作品。アニメーション制作は「オレンジ」が担当した。今から遠い未来、星の生物は不死の体を持つ宝石になっており、宝石を装飾品にするために月から飛来する「月人」と28体の宝石たちとの戦いを描いている。美しい作画と作中に散りばめられた謎が魅力の作品となっている。

raspberryのレビュー・評価・感想

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宝石の国 / Land of the Lustrous
8

独特な世界観をもつ作品

最初は興味本位で手に取った作品でした。というのも、わたしの好きな絵師さんがよくこの作品のイラストを描いていたので気になり始めました。
宝石に命があり、人間のように動く…とても不思議な世界の中で、月からやってくる敵と戦っていく。なぜ彼らは襲ってくるのか、そしてなぜ宝石たちを連れて行ってしまうのか、非常に謎が多い始まりです。
最初は世界観についていくのがやっとで話についていけないかも…と読むのを諦めかけたこともありました(笑)しかし読み進んでいくうちにどんどん引き込まれ…1日、徹夜して読みふけっていましました。

主人公のフォスが最初はダメダメな子なんです。一番若い宝石で、戦いも下手で、頭も悪い。ほかの宝石たちも「手がかかるわ~」みたいな感じで呆れちゃってるわけなんですが、作品を通して成長…というかなんというか、とても変化をするんです。外見も内面もかなり変わります。恐らく最新刊だけ見た人は1巻の彼を見たら驚くんじゃないでしょうか。フォスのせいでさらわれた宝石のアンタークという宝石がいるのですが、彼がさらわれてからのフォスは不気味なくらい変わります。
といった感じで宝石たちの変化に目が離せないですし、深まっていく謎に様々な考察が止まらないです。
好みはかなり分かれる作品だと思います。自分としてはかなりお勧めしたい作品です。