ファイト・クラブ / Fight Club

ファイト・クラブ / Fight Club

『ファイト・クラブ』とは、1996年に発表されたアメリカの小説家チャック・パラニュークによる同名小説が原作となっている、1999年制作のアメリカ映画である。不眠症で悩む会社員「僕(エドワード・ノートン)」はある日火事が原因で住む家を失くし、謎の男タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)の家に居候することになった。「泊めてもいいが条件がある。俺を殴れ」という突拍子ないタイラーの言葉をきっかけに、二人はお互いを殴り合う行為にハマっていく。

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ファイト・クラブ / Fight Club
10

人生のテンションがあがる作品

あらすじは不眠症の主人公が、タイラーという男と出会い2人で毎晩殴り合いをする「ファイトクラブ」という集まりを作り、徐々にその行動が過激になっていくというストーリーです。
この作品を10回以上観てますが、観るたびにテンションが上がります。
それは随所に生きることの本質を投げかけられてるからだと思います。
例えば主人公の住んでる部屋が何者かに爆破され、行き場を失った主人公がタイラーと飲んでるシーンです。
主人公はそれまで家具などをこだわって揃えて雑誌などに載ってる理想の部屋を作っていましたが、タイラーに言わせればそれは「物に支配されてる人生」なのです。
確かに生きていく上で高級なソファーや食器などは必要ではありません。
そういった「物」によって見えなくなっている部分というのがあるのではないかと思わせてくれます。
しかもこの映画が公開されたのは1999年です。今でこそパソコンやタブレットがあれば、音楽も映画も本もデータで楽しむことが当たり前になってきたり、シェアリングエコノミーという考え方が根付いてきてますが、当時には無かったと思います。
それを見据えていたようなシーンを創る監督のデイヴィッド・フィンチャーは本当にすごいと思います。
他にも色々あるので、ぜひこの作品を観ながら自分なりの生きることの本質を探してください。