わたしの幸せな結婚

わたしの幸せな結婚

『わたしの幸せな結婚』とは顎木あくみ原作の小説および、高坂りとによる同小説を原作とした漫画である。特殊な能力「異能」を持つ名家に生まれながらもそれを受け継がなかった主人公、斎森美世。それ故に義母や異能を受け継いだ異母妹から日々厳しい仕打ちを受け、父親からも見放されていた。美世は、冷酷無慈悲と噂の久堂清霞の所へ嫁ぐことになるものの、この結婚が彼女の人生を一変させる。今まで誰からも愛されなかった主人公が幸せになっていく、結婚から始まる和風シンデレラストーリーである。

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わたしの幸せな結婚
9

唯一無二のラブストーリーを見るなら!おすすめしたい実写映画

小説、コミックともに刊行開始から大人気作品となった「わたしの幸せな結婚」。今回は実写映画版について紹介していきます。
美しいが冷酷無慈悲なエリート軍人の久堂清霞を演じたのは、SnowManのメンバーとしても、俳優としても大活躍中の目黒蓮さん。家族から愛されずに育った斎森美世を演じたのは、様々なドラマや映画で大活躍中の女優今田美世さん。そして監督を務められたのは、数々の名作ドラマを手掛けてきた、あの塚原あゆ子監督。超超超豪華な映画なんです。

この映画の見どころは、物語はもちろんのこと、映像美や衣装などへのこだわりだと思います。
舞台が、明治・大正時代を彷彿させる雰囲気を持ちつつ、「異形」と呼ばれるものが存在するファンタジーな世界です。(異形が何か気になる方、原作または映画をご覧ください)
ファンタジーの世界って実写化がとても難しいと思うのですが、原作の世界観を維持するために様々な工夫が凝らされています。CGの綺麗さ、また様々な歴史的建造物での撮影によって生み出された美しさは圧巻です。
また、女性陣が着用している着物にも様々な工夫が凝らされています。物語が進むとわかるのですが、清霞と美世の心情の変化がこの物語の軸となっているようにも思えます。特に美世の着物に注目すると、久堂家に嫁ぐ前の着物、清霞が美世に見立てた着物、など衣装だけでも美世が置かれている状況がわかるようになっています。たくさんの着物が登場するので、自分のお気に入りを探すのも楽しいです。ちなみに私は、最後のレースの着物が大好きです。
「わたしの幸せな結婚」の魅力は、少しでも伝わったでしょうか。映画の公開は終了していますが、DVDが発売されているので、そちらもぜひご覧ください。